５ 森探検と食べ物探し
「ご飯おいしかったね～」
【ね～❗】
私達はご飯を食べ終わり、雑談をしていた。
【そろそろ、探検行こうよ❗】
動きたくてうずうずとしていたスズナが尻尾をブンブン振りながら声をかけてきた。
「うん❗でも、ちょっと待ってて、着替えてくるから。」
私は、急いで洞窟の奥に入っていき服を取り出した。
がさがさ……スポッ
私は、もとから着ていた紺色のワンピースを脱ぎ、今出したばかりの黒い服に赤いスカートをはいた。
そして、ワンピースにカバンをかざし、収納した。
「スズナ～お待たせ❗準備出来たよ。」私は着替えを終えると、尻尾を振って待っているスズナに声をかけた。
＊＊＊
【それじゃあしゅっぱ～つ❗】
私は、スズナに乗り、支えてもらった。
昨日とは、反対方向に行く。
が、やっぱりここには木しかない。
「そーだスズナ❗ お昼ご飯を探そうよ。バックの中のご飯だけだとこっちの食べ物に馴れないし…」
私は、本で読んだ木の実などをイメージして言った。
【いいよ❗ どんなのがいいかな～？】
このときの私達は、わくわくしていた。
しばらく進むと、大きな木が見えてきた。
「あの木になっている木の実、食べれるかな～？」私は、スズナを聞いて見ると、【異世界辞典をかざすと、かざしたものについて出てくるよ？】と、教えてくれたのでさっそくかざしてみた。
さくらぼん…日本でいうさくらんぼで、食べられる。
赤い実で、甘酸っぱくて美味しいが、洗わずに食べると毒がある。(洗えば問題はない)
さくらぼんか～、美味しいらしいし持って帰ってみよう。
「スズナ、あの実食べられるらしいから取ってくれる？あと、あの実は洗わないと食べられないらしいんだけど、どうすればいいかな？」
【了解❗ あれを取ればいいんだね？あと、水魔法で洗えばいいよ❗ 後で洗ってあげる。】
スズナはそういい、私を背から降ろすと木に向かって駆け出した。
＊＊＊
スズナは、深雪を背から降ろし、木に向かって駆け出した。
深雪が、食べられるっていう位だから美味しいんだろうな～などと考えながら。
よし、それじゃあさくらぼんを取るぞ❗
スズナは風魔法を使い、丁寧にさくらぼんを収穫していった。
そして、まだ熟れていない実は取らないように気を付けながら取ったさくらぼんを、持ってきた布に優しく包み込み、急いで深雪のところへ戻った。
＊＊＊
【お待たせ～❗さくらぼん、取ってきたよ❗】
スズナが、勢いよく私の方へ駆けてきた。
「ありがと～それじゃあ、ここで食べよっか？ピクニックだよ？」
私がピクニックというと、スズナは何それ❗と言わんばかりに瞳を輝かせて尻尾をブンブン振っていた。
【ピクニックやる❗】
まあ、予想通りの反応を見せたので、スズナにさくらぼんを洗ってもらったらピクニック開始だ！
「おいしいね❗」私は、満面の笑みで甘酸っぱくて美味しいさくらぼんを食べていた。
【ね～。おいし……】スズナが話していると、近くの茂みがガサガサガサッと、音を立てた。
【何か来た❗深雪はスズナのうしろにいて❗】
とスズナは言い、私の前に立った。
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