69全てを知る者
エレナは、そこまで説明するとエレンの方を見た。
続きはエレンが話すようだ。
【そうだな、魔法石の大きさにはまず決まりは特に無いのだ。 魔法石といっても、石を割ったときに割れた半分がある属性の魔法石になるときもあれば逆にとても小さなミユキの爪くらいの大きさの魔法石が出来上がるときもあるからだ。 だが、人里で見るものは先程の大きさのものが多いであろう。 それで、魔法石の大きさによって魔法の威力が変わるということはだな、まあ本当にそのままの意味なのだ。 大きければ大きい程魔法の威力は強くなり、逆に小さければ小さい程魔法の威力は弱くなる。】
【でもね、魔法石にも限度があるの。 使いすぎてしまったり、耐えられない程の魔力をいっぺんに流されると時に魔法石は割れてしまうことがあるの。 今回のようにね。 でも、そんなことはほとんど起こらない。 だからこそ、先生は驚いてしまったのよ。】
エレナとエレンは、そこまで話し終えるとお兄様達の方を向いた。
そこには、目を見開き固まっている先生達の姿があった。
「あなた達、何者? 今ミユキちゃんにあなた達が話したことは学校では習わないはずよ。」
先生は、生徒のみんなをかばうように立つと、エレナ達に向けてそう言った。
【はっ、そうだな、確かにこれは習わないであろう。 だが、我らは知っている。 何者かという質問は難しいが、まあ、しいて言うなら「全てを知る者」というところか。】
「どういうこ…」
【伏せろ❗】
エレンは先生の言葉に被せるようにそう言うと、私のことを守るようにして伏せた。
【もう平気だ。 チッ、もう来たか、案外はやかったな。 ミユキ、すまんが我とエレナには少し用事が出来てしまった。 我らが迎えに来るまでこの部屋で待っていてくれ。】
エレンはそう言って私の頭を撫でると、エレナと共に教室から出ていってしまった。
「スズナ、二人ともどうしたのかな? 何かあったの?」
私は、小さくなっているスズナの背中をもふもふしながら聞く。
【ああ、大丈夫だよ。 少し魔物が来ただけだから。】
スズナは、私の手からスルリと抜け出してお兄様と先生の方へ行く。
お兄様は、スズナがお兄様の前に来たと同時に質問をする。
「スズナ、魔物の種類と数はどのくらいですか? エレナとエレンだけで本当に平気ですか?」
【種類はチェリーラビットとラピラス。 数は一万以上。 でも、二人に任せておけば平気だよ。】
お兄様は、そこまで聞くと安心して先生に平気だと伝え始めた。
「えっ、ええっ? なんで、なんで魔獣が喋っているの⁉️」
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