68先生落ち着いて下さい
「なに? フィンリさんは何か知っているの?」
おっ、先生も興味を持ったみたいで身を乗り出さんばかりに聞いている。
「それはですね、たぶんミユキの流した魔力の量に魔法石が耐えられなかったのだと思います。」
お兄様はそう言って私の顔をチラリと見た。
「え? 魔力量に耐えられないってミユキちゃんはどれだけ流したの? そもそも魔力はどれだけあるの?」
先生は、一気にそう言いきった。
「なら、一つずつ答えていきますね。 まず、ミユキの魔力量ですが、前に調べたときは10562ありました。 ですが、今はもう少し増えているかもしれません。 次に流した量は… ミユキ、どのくらい流したのですか?」
「え~とね、いつも魔法を使う時くらい流したの。」
私は、少し考えたあとお兄様の顔を見て答えた。
うん、いつも通り。
「えっ⁉️ もう魔法を使えるのですか⁉️ じゃなくて、魔力量が多すぎませんか⁉️ でもなくて…」
「先生、一旦落ち着きましょう?」
先生は、なにに驚いているのか分からないけどパニックになってしまったようだ。
【なあミユキ、なんでこの人はこんなにもパニックになってるんだ?】
タポポが先生の周りを飛び回りながら私に聞く。
それはもっともな質問だね。
でも、残念ながら私にも理由は分からないんだよね。
「ミユキ、こうなっているのはミユキのせいなんですからね? あっ、意味が分からないって感じの顔をしても駄目ですよ。」
お兄様は、いたって冷静に私にそう告げると先生をなだめている人たちの輪の中に入っていった。
【ミユキよ、なぜここまで騒がれているのかまだよく分かっていないのであろう? どれ、ここはひとつ我らが説明してやろう。】
~エレンとエレナの説明講座「魔法石編」~
【まず、魔法石とは沢山の魔力が集まり、石になったものを指す。 この時点での魔法石はまだ沢山の属性の魔力が混ざりあったものである。 ここまでは分かるな?】
私は、返事のかわりに頷くと続きを促した。
【次に、その魔法石を割る。 割ることで特定の魔法石になるの。 ここまではさっきの授業でも習ったでしょ? それでね、魔法石を割ると特定の魔法石になるといってもなりやすさがあるのよ。 まあ、それは後々説明するとして、次は魔法石の大きさによって魔法の威力が変わるって話ね。】
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