67魔法石が割れちゃいました
私が頭を下げてそう言うと、スズナ達も頭をさげた。
「あら、きちんとしつけられているわね。 では、魔法石の練習をしましょうか。」
チャル先生が魔法石の練習の準備をしていると、エレンが頭をあげて周りを見回した。
「エレン、どうかしたの?」
【いや、気のせいだったようだ。 安心して続けるがよい。 にしてもあれは…】
エレンは何かぶつぶつ言いながら黙りこんでしまった。
***
その頃のハロルド達はというと…
私がミユキ達を送り出していつも通り仕事をしているとそれは唐突に起きた。
「国王陛下❗ 大変です、がっ学校に魔物が向かっているとの報告が❗」
「なに⁉️ 魔物だと? 数や危険性はどれくらいだ。」
私がそう聞くと、教えに来てくれた執事は部屋から出ていった。
それにしても魔物か…
魔物といっても、チェリーラビットのような強い魔物だとヤバいな。
「魔物の種類はチェリーラビットとラピラス、数はおよそ一万はこえているかと…」
「よし、分かった。 向こうにはエレン達もいることだしすぐには平気なはずだ。 たが、できるだけ急いで討伐隊を用意しろ。」
私は指示を出し終えると席を立った。
「ハロルド様、どちらへ?」
アシェルが声をかけてきたが、学校へ行くと言ったら一緒についていくと私のあとを追ってきた。
危険が及ばないうちに行かなければ。
***
「それでは、魔法石を手にもって下さい。 それが出来たら魔力を魔法石に注ぎます。」
私は、言われた通り両手で魔法石を持つと魔力を注いだ。
パリンッ
あっ、魔力を注いだら魔法石が音を立てて砕け散った。
「先生? 大丈夫ですか?」
私の隣では、見守っていたはずの先生が固まっている。
あれっ? もしかしてこれ、失神してない?
「先生~❗ 戻ってきて下さいよ❗」
「ミユキ⁉️ なにがあったらこうなったんですか?」
音に気が付いて他の生徒達も私達の周りを囲んでいる。
その隙間から中に入ってきたお兄様は、私のことを抱き上げて私の目を見てそう聞いてきた。
「えへへ、いつもみたいに魔力を流したら割れちゃったの。 なんで?」
私は、やっちゃったという感じでお兄様に報告をしたあと、こてんと首を横にかしげた。
「「かっ可愛い~」」
いつものことだが、これをやるとみんなが声をあげて倒れるのだ。
だが、今回だけは声だけで誰も倒れはしなかった。
「はっ、気絶していたわ。 でも、なんで突然割れたのかしら。 こんな事例は今まで聞いたことがないわ。」
「あ~、それはたぶんですね…」
お兄様、何か知っているの?
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