35助け?がきました
【…ユキ…きて、ミユキ、起きて。】
誰かに声をかけられて目が覚めると、まだみんなは寝ていた。
そうだ、昨日は誘拐されて閉じ込められて、そのまま考えている途中で寝ちゃったんだった。
そう思うと、子供の体力の少なさが窺える。
ところで、さっきの声は誰だったんだろう…
始めて聞く声だったな。
【もう少しでお兄ちゃんと助けに行くから待っててね。】
また聞こえたこの声、私達を助けに来てくれるの?
***
最近、不思議な気配を感じていた。
あたたかく、優しい気配を…
【ねえお兄ちゃん、この気配をただよわせているのは人だったよ。 それもまだ幼い子供。】
私は、こっそりと確認してきたことを伝える。
【本当か? それならばこの気配を守るためにもその子を守らなければならぬな。 エレナよ、その子を見守り、時には助けるとするか。】
私は、大きな羽をしまって、人間の姿になるとお兄ちゃんにてを差し出しながらこう言った。
【お兄ちゃん、早く行こう❗】とね。
***
「お、お前ら誰だ⁉️ なぜここが分かった❗」
ドンッという物凄い音がしたあとに男の人の声が聞こえた。
今度は私達の部屋の前でドンッと聞こえて壁が壊れた。
「【【えっ⁉️】】」
みんなで、驚いている間にも砂けむりが舞い続けている。
砂けむりが落ち着いてくると、私達を誘拐した男の人と、知らない男の人と女の人がいた。
【ミユキ、助けにきたよ。 もう大丈夫だからね?】
この声は、さっきの知らない人の声だ。
「誰? さっきも声をかけてくれましたよね?」
私がそう聞いてみると、女の人はわなわなと震え、誘拐していないほうの男の人は目を見開いた。
【ねえお兄ちゃん、いま聞いた? 私の声が聞こえたって…】
女の人が喜びを顔いっぱいにあらわしている。
【ああ、そうだな。 我もいま聞いたぞ。 よかったなエレナ、声が届いて。】
男の人も、にこにこと笑っている。
そのまま、女の人は私とチェリニーを抱き上げて外へ出た。
その後ろには、男の人がタポポ達を抱っこしている。
スズナも小さくなって抱っこして貰ったようだ。
さらにその後ろでは、誘拐した男の人が走って追いかけてくるが、女の人達のほうが足が速いので差はどんどんひらいていく。
【ミユキは貰っていくね。】
その言葉は駄目だろうよ、なんか別の人に誘拐された気分になるし。
誘拐した人が見えなくなると、二人は木の上をぴょんぴょんと跳んで移動し始めた。
どんな移動の仕方⁉️
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