33不思議なチョーカー
「ハロルド様、ミユキ様が誘拐されました。 魔方陣で連れていかれたらしく、何処にいるのかが分かりません。 どう致しますか?」
私の仕事中に邪魔をしに来るはずの無いアシェルが来たと思うと、ミユキが誘拐されたとか言い始めた。
「今すぐ捜索にあたれ❗ そして、見つけ次第保護しろ。」
いま私達に出来ることはこれくらいだ。
もともと保護した子だったし、嫌気がさしたのか?
いや、そうだとしても勝手にいなくなるはずがない。
一緒にいた時間は短くても、それだけは分かる。
***
「うう~ん、ここ、どこ?」
私の頭が、少しずつ働き始める。
そうだ、私達は魔方陣みたいなものによってワープ?させられてしまったんだ。
なら、ここはワープした場所?
【あっ、ミユキ起きたのか? タポポ達もいま起きたところだぞ。】
ふと、まわりを見てみると、スズナにチェリニー、タポポ達もみんないた。
良かった、離ればなれじゃない。
それだけでも私の心には少し余裕が出てきた。
「起きたか、おいお前、こっちにこい。」
あのときの知らない男の人が、私達を呼んでいるようだ。
私が立とうとしたその時、チェリニーが勢いよく私の服を咥えて立ちにくくなった。
私の前では、チェリニーと同時に動き出したスズナが物凄い形相で唸っている。
「フェンリルにチェリーラビット、まあ、別に痛いことはしないから警戒しなくていいぞ。 これを着けたいだけだ。」
そういいながら、男の人は宝石とは違う石のついたチョーカーのようなものを私に差し出してきた。
私は、痛くないといわれたことと、ただのチョーカーを着けるだけだと安心しきってそのチョーカーを受け取った。
【【【ミユキダメ❗ 今すぐ手を離して❗】】】
スズナ達がなにか叫んでいる。
それも虚しく、チョーカーに触っただけで、首に吸い付くようについた。
「うっ⁉️」
チョーカーが首に着いた瞬間から、突如魔力がぐんぐんと吸いとられ始めた。
くる、し、い…
魔力が無くなると苦しくなってきて、意識がもうろうとし始めた。
【ミユキ❗ いま、外すからね? もう少しだけまって。】
スズナは、そう言うと手先の器用なタポポ、ヌレバ、ユズハに頼んで外して貰おうとしている。
「はは、そんな簡単には外れないぞ。 沢山の魔力をいっぺんに流したら外れるかもしれないがな。 まあ、たとえフェンリルだろうとそれは無理だろうな。」
男の人は、笑いながらそう言っていた。
【魔力を流す… みんなで、力を合わせて魔力を流せばなんとかなるかもしれない❗】
そう言うや否や、スズナ達はたっくさんの魔力をいっぺんにチョーカーへと流した。
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