30 屋台で買って…食べれないの?
う~ん、なにがいいかな?
みんなで、食べたいものの相談をします。
「私はここでゆうめいなものを食べたいな~」
だって、せっかく来たのならば滅多に食べられないものを食べたいじゃん?
あとね、最近は喋ることに慣れてきたのか、言葉がひらがなじゃ無くなってきてるの❗
嬉しいね~。
『ミユキ? でも、スズナはお肉が食べたいな~』
流石はフェンリル、肉食だね。
あれっ? フェンリルって肉食だっけ…
まあ、別にいいか。
そして他のみんなは、スープだったりお野菜だったりと、綺麗に意見が別れた。
私がどうしようかと悩んでいると、素敵なアイデアが横から出てきた。
「ミユキ様、それならば買ってきて食べるというのはどうですか? ここには屋台も沢山ありますし、皆さんの食べたいものを買えます。」
その一言に、みんながパッと目を輝かせてアメリを見た。
「いいね。 そうしよっか。」
そうと決まればみんなの行動は早い。
みんなは既に目星をつけていたのかって言うくらい的確に出店を指してここのお店のなにが良いかを口々に言い始めたのだ。
そして、まだ決めていなかった私は、アメリにまかせた。
きっと美味しいものを買ってきてくれるはずだ。
それを聞いたアメリは、私を椅子に座らせてみんなと待っているように言った。
アメリが買いに行っている間に、私達は静かに待っている。
「ねえ、君って最近国王にお世話になっている姫様?」
待っていると、知らない男の人が話しかけて来た。
ヴゥヴ~
すると突然、スズナが物凄い声で唸り始めた。
そのせいか、まわりの人も何事かと集まってくる。
「スズナ、きっと大丈夫だから、ね? ほら、うなるのを止めて。 みんな集まってきちゃったよ?」
私は、スズナの背中をよしよししてなだめる。
『違うよ、ミユキ。 これで良いの。』
えっ?これで良いってどうゆうこと?
と、私が動揺しているうちに、アメリが帰ってきた。
「ミユキ様、大丈夫ですか? もう心配はいりませんからね。」
と、アメリは帰ってきてすぐに知らない人を私から遠ざけて聞く。
今、アメリ足を使って遠ざけてたよね? 気のせい?
アメリは、私に怪我がないかよ~く確認をした。
「アメリ、大丈夫だよ?」
私がそう言うと心底安心したような顔をして、今日はもう危ないから家で食べましょうか、と言いながら私を抱き上げた。
そしてそのまま、家へ連行された。
***
「チッ、失敗か。 上手く誘拐出来ると思ったのだが、あのフェンリルはなかなか騙せそうにないな。 次の方法を考えるか。」
男は、そう呟きながら去っていった。
追いかけようとする人がいても、不思議なことに、追いかけることは出来なかった。
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