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深雪と会う前のスズナ

スズナは、スズナ。フェンリルと呼ばれている神獣だ。

神獣とは、神様に使えているものをいう。

スズナが使えている神はサーヤ様だ。

『スズナ~おいで~❗』サーヤ様が、スズナを呼ぶ。

【は~い❗何ですか~】スズナは、尻尾をふりふりして行く。


『今日ね、寿命で亡くなった長島深雪さんという方が来たの。それでね、転生させようと思っているんだけど転生後をスズナに任せようと思ってるの。お願いできる?』

【もちろんです❗任せてください。】スズナは、二つ返事でいった。

『ふふ、よかったわ。 では、49日後に戻ってくるから準備をしておいてね?』 

スズナは、分かりました❗と、返事をし、準備をしにスズナの部屋へ向かった。

スズナの部屋へ戻ったスズナは、サーヤ様から貰っていた魔法のカバンの準備をしていた。


【え~と~、まずはご飯はいるでしょ?  あれ?でも、どこに貰いに行けばいいのか分からないや…】

ご飯を用意しないといけないことに気付いたスズナ、だがスズナは毎日ご飯を部屋に届けて貰っていた。

もちろんそんなスズナはどこで作っているかなんて知るよしもなかった。


【サーヤ様に聞きに行こ~と、サーヤ様~❗】

スズナはサーヤ様の部屋へ向かって小走りでいった。


トットットットット……


コンコン  スズナが器用に前足でノックをする。

『は~い。誰かしら?』そう言い、サーヤ様は扉を開けてくれた。


【サーヤ様~私と深雪のご飯、どうすればいいですか?どこで手に入りますか?】

『ご飯は厨房で作って貰えるわよ? スズナはいつものご飯を作って貰いなさい。 でも、深雪さんは何がいいかしら?』

サーヤ様は腕を組み、悩み始めた。

その間スズナは、厨房っておやつをくれる場所じゃなかったんだ…と思っていた。


『そうだわ❗深雪さんは、もといた世界では和食というものが好きだったはず… このメモを厨房の人に渡して、作って貰いなさい。』

サーヤ様は、さらさらと何かを紙に書くと、スズナに渡した。

スズナはしっかりとその紙を受け取り、(咥えて)厨房へ向かっていった。

【厨房の人、居ますか~?】

スズナは、口をもごもごさせて言う。

「おっスズナちゃん、どうした?ご飯足りなかったか?」

たまにご飯が足りなくて厨房へ来るせいか、今回も足りなかったかと思われたようだ。

【ううん、違うの。スズナ、サーヤ様に頼まれて深雪に着いていくことになったからスズナのいつものご飯と、このメモに書いてあるやつを作って欲しいの。】

スズナはできるだけ分かりやすく説明する。

「おう、それならお安いご用よ❗ で、いつ取りに来るんだ?」

スズナは、少しの間考える。

う~ん、今日中がいい?いや、明日? う~ん、よし決めた❗


【おじさん、今日中って出来る?】

「ああ、出来るぞ? なら、晩御飯と一緒に持ってくな。」

【うん❗ありがとう❗】


無事にご飯問題は解決し、スズナは部屋に戻ってまた、必要な物を考え始めた。



   ***



【次は、契約獣の証だね、仲間が増えたら大変だもん。

でも、足りなかったらサーヤ様がカバンに入れておいてくれるって言ってたけど…あるに越したことはないよね~。】


スズナは考えてることを全部口に出しながらも、着々と準備を進めていった。


残るは、洋服の問題だけとなった。

またスズナは、サーヤ様に相談した。

するとサーヤ様は、『私が用意しました。これを入れておいて下さいね。』といったので服を貰い、カバンにしまった。


夜ご飯の時にご飯も貰ったので、スズナは深雪に会えるのを楽しみに待った。



   ***



「ただいま戻りました❗」

『お帰りなさい長島さん。こちらがあなたの相棒となるフェンリルのスズナです。』

【スズナだよ?仲良くしようね❗】

「ええ、よろしくね❗」

スズナのこの一言から、深雪とスズナの生活は始まったのだった。

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