102闇商人を捕まえよう2
我がそう言い終えるとほぼ同時にハナがあいつらのうちのひとりに捕まった。
といってもハナは全く抵抗しておらず、あいつらが勝手にバタバタと捕まえようとしていただけなのだがそれでもあいつらは捕まえたぞ❗と言って喜んでいた。
「いいのか? もう捕まったのに助けに行かな…」
【だから平気だと行っておるであろう、ハロルドはいちいち心配しすぎだ。 少しはハナのことを信じてやれ】
我が少し食い気味に言うと、ハロルドはそれきり我のことを急かさなくなった。
【エレン来て❗ 今がチャンスよ】
そのまま映像を見ていると、ハナが口パクでそう言った。
【行くぞ、ハロルド】
我は姿を消す魔法を我とハロルドにかけ、背中からドラゴンの翼だけを出した。
そしてハロルドのことを掴むと一気に空高く舞い上がり、ハナのいる路地裏の見える家の屋根の上に降り立った。
「おい、なにしてるんだ❗ 他の人に見られたら問題になるだろ⁉️」
着くや否やハロルドは我に向かってそう怒鳴り始めた。
【まあ落ち着け、今は姿を消す魔法をかけているからそう簡単にはばれぬ。 でもばれたらどうするとでもいう気か?】
我がハロルドの言いそうなことを先回りして言うと、ハロルドは、なっと言いながら口をパクパクとさせた。
これは面白いぞ…
【あともう1つ、我は国の中をドラゴンの姿で自由に飛べるようにしてくれと頼んだはずだ。 そしてハロルドはそれを了承したな、さっさと自由に飛べるようにしておけばこうはならなかった筈だが?】
我はハロルドの反応がだんだんと面白くなってきたのでどんどん逃げ道を塞いでみた。
するとハロルドの顔はみるみるうちに青ざめていき、遂には深く頭を下げてこう言った。
「すまなかった、すべての非はこちらにある」
【今言ったな? 男に二言はないであろう?】
「へっ? あっいや、ちょっ、ふごっ❗」
我はあわてふためくハロルドの口を塞ぐと、小さな声で言った。
【そんなに大きな声を出すでない、姿を消しただけであって声などは向こうに届くからな】
ハロルドは我の手を避けると、同じく小さな声ですまなかったと謝った。
さて、ハロルドをいじるのはここまでにしておこう、そろそろ良いタイミングだからな。
我はハロルドのことを小脇に抱えて姿を消す魔法を解くと飛び降りる準備をした。
「ちょっと待てエレン、今からなにをするつもりだ?」
我はそう聞いてくるハロルドのことを無視してハナや闇商人達の前に飛び降りた。
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