98捕まったハナ姉さん
スズナがそう言うと、横でそわそわしていたお母様がハナに声をかけた。
「わっ、私も触らせて貰って良いかしら?」
お母様も触りたかったんだね、その気持ち分かるよ。
だって見てるだけで気持ち良さそうな触り心地だって分かるもんね。
私はひとりうんうんと頷いていた。
【いいわよ、それじゃあ行くわよ~】
ハナはそう言うと私の腕の中で軽く勢いを付けてからお母様の方へとジャンプした。
「うわぁ、とってもふわふわね。 ずっと触っていたいわ」
ハナのことを撫で続けているお母様を見て、お兄様達も触りたいと言い始めた。
「今は私の番よ」
「お母様、大人げないよ」
お母様がキッパリと嫌と言ったので、私は大人げないと返してみた。
「うっ、分かったわよ…」
お母様が折れてくれたので、お兄様達もハナを触ることができた。
それからハナはお兄様達とお母様の間を行き来しながら撫でられ続けている。
流石に大変そうだなと思い始めた頃、やっとお父様の存在を思い出した。
「あっ、そういえばお父様は触らないの?」
私は後ろに立っているお父様の顔を見て聞いてみるが、お父様はぽけーとしていた。
「お・と・う・さ・ま‼️」
もう一回声をかけるとやっとお父様は気が付いてくれた。
「すまない、それでなんの話だ?」
あ~もう、しっかり話を聞いててよね❗
「だ・か・ら~、ハナを触ってみなくて良いの?って話❗」
「うん? あっああ、そうだな。 触らせて貰うか…って、なんでまた珍しいマシュマロスライムなんだ⁉️」
そう言ってお父様はいつものように驚いていたが、普段よりもお父様の反応が鈍い。
本当にどうしたんだろう? どこか体調が悪いのかな~?
お父様は、ぶつくさと文句を言いつつもハナのことを優しく撫でていた。
【ところで、ハナ姉さんはどうしてあの中に閉じ込められてたの?】
【それは、ちょっとサーヤ様のおつかい中にミスしてなんか変な男に捕まってしまったのよ… それでその後小さなケージに入れられてね。 逃げようと思ったら逃げられたんだけど傍にホワイトキャットやブルーウルフなんかもいてね、1人で逃げるのは気が引けたのよ】
ハナはそこまで話終えると溜め息を吐いた。
【ハナ姉さんも大変だったんだね】
スズナは同情をしたのか軽く目を伏せるとそう呟いた。
【ええ、でもそのお陰で分かったこともあったわよ】
ハナがそう言った瞬間、エレナとエレンが顔をあげてハナのことをじっと見た。
えっ、なに? 突然ふたりともどうしたの?
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