97マシュマロスライムのハナ姉さん
暫く待つと、モヤモヤが消えてきた。
そしてその中の形は縦に横に伸び縮みした後、楕円形に近い形でとどまった。
そう、モヤモヤのなかには小さなスライムがいたのだ。
【ふう、ずっとあの中で疲れたわ。 出してくれてありがとうございました】
スライムは器用に縦に伸びてからペコリと体の真ん中あたりを折ってお辞儀をした。
そして顔を上げると、ちょんとついた小さなふたつの目が大きく見開かれた。
【もしかして、あなたスズナ?】
スライムはぴょんぴょんと跳ねながらスズナに近寄っていく。
そしてスズナの目の前にスライムが来た頃、スズナは目を大きく見開き口をぱくぱくとさせた。
【もしかしてハナ姉さんなの?】
【そうよ、久しぶりねスズナ】
スライムことハナ姉さんがそう言うと同時に、スズナはハナ姉さん目掛けて突進した。
【ハナ姉さんだ、ハナ姉さんだ❗】
そう言って喜ぶスズナをハナ姉さんは優しく抱き止めているが、体の大きさの問題でハナ姉さんがどんなに伸びてスズナを抱き止めてもハナ姉さんはスズナに押されている。
「スズナストップ、ハナ姉さんさんがスズナに押されてるからね。 ところで、ハナ姉さんさんはスズナの知り合い?」
私は、スズナにストップをかけつつさりげなく聞いてみた。
【うん❗ ハナ姉さんはね、ハナ姉さんで~、スズナのお姉ちゃん見たいなスライムなの❗】
スズナはそう教えてくれるが、ハナ姉さんがスズナのお姉さん的な存在のスライムだということしか分からない。
【あ~もう、スズナったらしっかり伝えられてないじゃない】
ハナ姉さんはぽんっとスズナの頭を優しく叩いた。
それに対してスズナはえへへと笑った。
【んもう、笑い事じゃないのよ? では改めまして、初めましてハナと申します。 種類はマシュマロスライムといって、このマシュマロの様にふわふわもちもちとした身体が特徴よ。 私もスズナと同じようにサーヤ様に遣えているのよ】
ハナ姉さんことハナは、言い終えると縦に伸び縮みして勢いをつけたあと、思いっきり跳びあがってスズナの背に着地した。
「ねぇ、ハナ姉さんさん?」
私がそう声をかけると、ハナ姉さんはクスクスと笑ってハナでいいわと言った。
「じゃあハナ、そのふわふわもちもちの身体を少しだけ触らして?」
私がそわそわとしながらそう言ってみると、ハナはもちろん良いわよと言って私の腕の中に飛び込んできてくれた。
「うわぁぁ、ふわふわもちもちだね❗ なんかずっと触っていたい触り心地だぁ~」
私は、顔をとろけさせながらそう言った。
【そうでしょ? ハナ姉さんは最高なんだから❗】
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