96不思議な魔法石
「ミユキちゃん大丈夫⁉️」
私がぶつかったのを見て、お母様達が駆け寄ってきてくれた。
【主よ、ちょっと待っておれ。 ちゃちゃっとぶつかった奴を殺ってくるから】
エレンはそう言うと拳を握りながら人混みに紛れようとする。
「エレンストップ、そんなことやらなくていいから❗」
私が慌ててエレンの足に抱き付くと、エレンは私のことをひょいっと抱き上げながらまさかの発言をした。
【まあ、それもそうか… もうエレナが行ったようだからな】
「えぇっ❗ エレナもう行っちゃったの⁉️ ちょっとスズナ、エレナのこと止めてきて」
私は慌ててスズナに伝えたあと、エレンの腕の中からなんとか脱出を図った。
【やだ、スズナだって怒ってるんだから。 あの人には一発ひどい目に合って貰わないと】
スズナは本当に怒っているらしく、床にふせをして寝たふりをしてしまった。
もうこれはなにがなんでも動かないという意思まで伝わってくる。
そんなことをしている間にも、エレナがぶつかった人を連れて戻ってきた。
【主、こいつのことどうする? 一発で殺ってしまうのはつまらないからちょっとずつ殺っていこうかしら】
エレナは戻ってきてそうそう、ぶっ飛んだ思考で怖いことを言い始めた。
「やめてあげて、そのまま離してあげてよ」
私がそう言うと、エレナは渋々その手を離した。
手を離された瞬間にその人は慌てて逃げ帰っていった。
そしてその男が立っていた場所には小さな魔法石のようなものが落ちていた。
「あっ、待って。 これ落としたよ~❗」
私がそう叫んでも聞こえなかったのか、あの人は戻ってこなかったので改めてその魔法石?を私は見た。
【ミユキ、なに持ってるの?】
スズナが私の持っている物に気が付いたので、落ちていたことをみんなに説明する。
するとスズナが急にガバッと起きて私の手から魔法石っぽいものを地面に落とし、そのまま前足で踏みつけた。
「あっ❗ もうなにするの、あ~もう粉々に割れちゃったじゃん」
私は、粉々になった元魔法石っぽいものを拾おうとその場にしゃがんだ。
【【主‼️】】
エレナとエレンがそう叫び、私に手を伸ばすと同時に元魔法石っぽいものを中心に私達の周りだけ突然白い光に包まれた。
だんだんと光が収まってくると、魔法石っぽいものの周りには白いモヤモヤがかかっていて濃い霧の様になっていた。
そしてそのモヤモヤの中を良く見てみると人の形とは違う不思議な形をした影が見えた気がした。
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