94お帰りなさい
私が二人を引き留めると、さも面倒だと言わんばかりの表情でこちらを振り向いた。
【勿論あの商人達のところよ。 ハロルドったら何言ってるのよ?】
そう言うとまた歩き始めようとした二人をもう一度引き留めると、二人が行ってしまう前にと私は早口で話した。
「今行くのは待ってくれ❗ 証拠がないと国の法では裁け無いんだ。 だから、一旦ミユキ達の元へ戻って一声かけてからもう一回行く」
私は、勝手に行動されるんじゃないかと思ってドキドキしながらエレナとエレンの顔を眺める。
二人は顔を見合せるとこちらを見た。
そして、思いの外すんなりと一度戻ることを了承してくれた。
そのまま私は二人の気が変わる前にその場を離れたのだった。
***
お父様とエレナとエレンがホワイトキャットの方へ行ってから約10分程が経過した。
【帰ってこないね、ちょっと空から見てみる?】
ユズハがそう呟いたあと私にそう聞いてくれたのでこくりと頷くと、ユズハは小鳥の姿に戻って空高く舞い上がった。
暫くの間私達の上をくるくる回っていたが、それから2分もたたないうちにユズハは私の肩の上に戻ってきた。
【ミユキ、戻ってきたよ❗ 今、こっちに向かって歩いてる。 ほら、見えてきたよ❗】
ユズハが妖精の姿になりながらそう言うと、本当に道の向こう側からお父様達が見えてきた。
「お父様❗」
私はそう叫ぶとたたたっとお父様達の方へと駆けていった。
【【【ミユキ~❗ 落ちる落ちる~❗】】】
私の右肩にタポポ、左肩にユズハ、そして頭の上にはヌレバが座っていた。
それを忘れて私が思いっきり走り出したせいでタポポとヌレバとユズハは落っこちそうになり、慌てて私の服のふわふわとした繊維を必死に掴んだ。
「ごっ、ごめんね、大丈夫?」
私は一人ずつ両手ですくい上げると、後ろから追いかけてきていたチェリニーの背に乗せて上げた。
ついでに、スズナの背にはチェリニーが乗っていて、パッと見はブ◯ーメンの音◯隊に見えなくもない。
とこんなことを話している間に、お父様達は私達の目の前に来ていた。
【主、今戻ったぞ】
エレンはそう言うと私のことを抱き上げた。
「お帰り❗」
私はそう言ってエレンにギュッと抱きついた。
続いてエレナとお父様にもギュッと抱きつく。
そしてお父様に抱かれていた私は地面に降ろして貰うと、スズナの背に乗せて貰った。
私の前に座っていたチェリニーは私が抱っこして、タポポ達にも元の定位置へと戻って貰った。
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