プロローグ1 転生準備
私こと長島深雪は、普通の人生をまっとうして寿命で亡くなった。
「おばあちゃん❗」あぁ、こんなにも可愛い孫をおいて先に逝ってしまった。どうにかならないものか…
『こんにちは❗長島深雪さんですね?私は、あなた達が神様と呼んでいる存在です。名は、サーヤと申します。』
はぁ、初めまして。どうも、私は長島深雪です。
『ええ、知っています。突然ですが、私についてきていただけますか?』
ええ、分かりました。
そう返事をするやいなやすぐに神様は進み始めた。
この後、どうなるのだろう。死んだのだから、天国か地獄にでも行くのだろうか。
『心配せずとも、悪いようにはしませんのでご安心を。』
***
『さぁ、着きました。こちらに並んで待っていてください。』着いたら、まさかの列に並ばされた。
列の長さは某夢の国のアトラクションにならぶくらいだ。(人気でなかなか乗れないやつ)
これが噂に聞く、地獄と天国どちらに行くかを決める列なのか?
と、思っている間にもどんどん列は進んでく。あっという間に後三人になった。
***
ついに、自分の番になった。あぁ、どっちに行くんだろう。
でも、もう死んでいるわけだし、別にいいか…
『長島深雪さん、前に進んでください。』
私は、前に進んだ。でも行き止まりだった。
『あぁ、そこの壁にあるボタンを押して、そうしたら滑り台が出てくるので滑って下さい。』
ボタン?あぁこれか、ポチっとな。
ガコンガガガー
壁が空いて、滑り台が出てきた。
スイーと、私は滑り降りる。滑り台なんていつぶりだろう子供の頃に滑ったのが最後な気がする。
下に着いた。目の前に、大きな両開きのドアがある。
『そのドアを開けて中に入って来てください。』
はい、分かりました。
私は返事をし、ドアを開けた。
キィ- 音を立ててドアが開いた。
中を見ようとすると、目の前が光っていて見えなかった。
光がおさまると、中は広い空間だった。
その空間の中には、ソファーとテーブルが置いてあり、他には何もなかった。
『さきほどぶりですね。』と、サーヤ様が言った。
私が頷くと、サーヤ様は微笑んだ。
『それでは改めまして、ようこそ❗神界へ。 こちらでは、49日の休憩を挟んだのち、どの世界の生き物に転生するかを決めます。』
分かりました。ところでその49日は、孫に会いに行ったりしてもいいんですか?
『ええ、もちろん❗楽しんで来てくださいね。』
ありがとうございます。サーヤ様は優しい方だな…
『それでは、本題に入ります。』そう言うと、まわりの空気が引き締まったような気がした。
『長島深雪さん、あなたは特に悪いことも、犯罪も犯していない。そして、私達への信仰心が多いのね?』
ええ、信仰心はよく分かりませんが、週一以上のペースで神社に参拝しに行ってました。
サーヤ様は、私の生前のことを調べて話し合い、よって私は転生することになりました。
信仰心が認められたことにより、記憶は残ったまま行く事になりました。
私の行く異世界は、よくある魔法や魔獣のいる世界のようです。
私はそこで、3歳の人間の女の子として生まれるらしいです。
しかも、よくある乗っ取りではなく、神様が新しく体を作ってくれるので誰の迷惑にもなりません。
神様には、そこで何をしてすごしたいか聞かれました。
そうですね?のんびり平和に暮らしたいです。
『分かりました。ところであなたの見た目は、どういたしますか?』
えっ?見た目も自分で決められるんですか?
『もちろん❗』
なら、白銀の髪に、黄緑色の瞳がいいです❗
『分かりました。それでは、そうなるようにしますね?
あっあと、こちらをお持ちください』
これは?
私は、渡された桜型の髪留めを見た。
『こちらは、向こうに着いたら髪につけてください。これでいつでも私と会話することが出来ます。何かあったら声をかけてください。』
なんでもかんでもありがとうございます。
『いえいえ。それでは、これからあなたをあちらの世界に送る用意をします。あちらでは、森の中で生まれるので、魔獣にお気を付け下さい。ですが、念のため契約獣を一匹差し上げます。何がいいですか?』
なら、よくある定番のフェンリルがいいです❗
『分かりました。なら、あなたのフェンリルの名は、スズナです。メスのフェンリルなので、気が合うでしょう。』
わぁありがとうございます!
『それでは49日後また、こちらに来てくださいね?』
分かりました、それではまた。
私はそういい、孫たちのもとへ向かった。
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