わかりにくい詩たち うんこ一等賞 作者: アーモンド千世子 「なんて素晴らしいうんこなんだ」 偉そうなハゲが言った。 「こんなに見事なうんこは見たことがない」 「ありがとうございます」 あたしはつまらなそうな顔をお辞儀で隠した。 「どうか私の豪邸に住んでくれないかね。君の素敵なうんこを毎日、見たい」 そう言いながら、展覧会の架台に山盛りで盛られたあたしのうんこをハゲが撫でる。 気持ち悪い。 やめてくれないかな。 それ、あたしのうんこなんだよ? 何か美しいものと思い違えてない?