81日目:探偵が死んでしまった話
更新。床屋で髪切ってもらったお兄ちゃんはほとんど本とか読まないみたいで、でも鬼滅にはハマったらしく、さらに漫画は読んでいないと聞いてへぇ〜ってなりましたね。普段本を読まない人ってそんな感じなんだな……
こんばんは。今日は床屋に行って結構さっぱりしてきました。あとその時にやっと「探偵はもう、死んでいる」を読み始められました……床屋行く時は絶対になにか1冊持って行って読むのが習性でして、なのでやっと、という訳です。まぁ読み始めたら早いもので、2巻まではいちおう読み終わりました。泣きそう、というか多分僕じゃなかったら2、3回は泣いてると思われるくらいにはいい話でした。というかまだあと2巻残ってるんですけどね……ここからどう展開していくのか、心配だしそれ以上に気になります。
この小説(もしかしたらラノベ全般に当てはまることかもしれないけど)、適度な緩さ、適度なメタさ、それにブレまくるキャラクターたちと緩の部分は本当にユルユルで、その味がたまんないんですよね……お約束は守られ、また締める場所ではしっかりと急をつけていく。
あとこの小説は、作者の方も言及してた気がするんですけど、本格ミステリーものでは無いんですよね。寧ろ人間関係の描写の方が多い。それでも全然飽きないし、むしろそちらをメインに張ってちゃんと面白い、しかもある程度はミステリ要素が残っているというなかなかすごい作品です。人間関係メインの作風(ラブコメとは言わんぞ)でも、ある程度まではきちんと辻褄を合わせて、合わせきれない部分はSPESや風靡警部という舞台装置を上手く使って綺麗に収めていく。それでいて両者が食い合うことも無く、お互いそれぞれが譲り合ってコメディーパートとシリアスパートを交互に重ねていくのが本当に綺麗で、心地よく、好きです。
さらにもうひとつ。この前(確認したら78日目なので3日前)書いた「終わった後の話」、この作品がまさにそれでしたね……いや素で抜けてました。道理で好きなわけだ……探偵は旅立ち、助手は取り残され、弟子はその影を追い、仇敵は彼女によって……こういう関係性がこじれまくっている作品は本当に好きだし、矢印の先がもう戻らないものってだけで胸が締め付けられるような苦しみと哀しみを感じます。この感覚が本当にもう、辛いながらとても美しいんですよね……だからこそその関係性を僕は好きだと言うわけです。
うん、ちょっと他のことしてて遅くなりました。早く続きも読んできます……




