76日目:キャメロット映画のはなし
更新。映画ネタバレ(ネタバレかな?)注意です。見に行くなら早く行った方がいいと思いますよ、主にグッズ面で……(既に結構売り切れが発生しているので)
こんにちは。見てきましたよ……!いやぁもうね、いつものように打ちのめされましたよ……特にラスト……描写が綺麗で丁寧すぎたので、ちょっと……うん……ダメでしたね……
ちょっとアーラシュが良すぎたので先に抜粋して書いちゃいますね。初めに聖都前の街でベディと会い、そこでベディの本質を見抜く。ゲームシナリオではどうだったか覚えてないんですけど、アーラシュの千里眼本当に凄い。ベディの体の秘密を、それを授けたマーリンと自身の他にほぼ唯一知る人物として、良き理解者としての立場にある訳ですよね。ベディを主人公とするならアーラシュは親友ポジですよ。それでいてそれを藤丸達には話さず、本人の意思を尊重しつつもその生き方に対して警告を与える。実際似たようなことやっているわけで、本人も言ってましたけどベディとアーラシュは同じ種類の人間なんですよね……
それで最期。隠れ村に獅子王陣営が攻め込み、村を焼き、人を斬り、果てに聖槍で焼きつくそうとしたとき。その前にランスロットに受けた傷が有りながらも、それでも、村を守るため、人類最後のマスターを守るため、そしてベディを、目的を果たしてもらうために彼は立ち上がった。力を込めて弓を引いた。天の神に誓い、地に着く足により力を込め、人の身に余る力を持って神にも及ぶ聖槍の光に抗い、そして消滅した。…………泣けませんでしたね。彼が出てきた時に少し涙ぐみはしましたけど。でも、詠唱を聞いている時に「これは彼の覚悟、決意なんだ」「だからこそ、泣いちゃいけない。この目でしっかりと見届けなくちゃいけないんだ…!」と思って。ただ泣きはしなかったものの息は止まりかけていましたね。余りに格好よく、強く、そして儚かった。最後まで自分の意志を押し通し、人に想いを託し、自らを顧みずに友を助け消えていく。消えた跡には踏みしめた足跡、そして少しの血飛沫のみ……もう死ぬほど格好良かったですよ。改めて実感しました。彼は僕の推しで、星です。
あそこにベディのかつての友としてトリスタン卿がいたのもなかなか憎い演出ですよ。昔の友とは決別し、今の友とは別れ、それでもなお目的に向かって進むしかないベディね……
ではちょっと戻って。聖都を去って、ファラオのとこに来た時からですけど、ニトちゃん本当にカワイイですね…?いつも通りというか、平常運転というか……ただちょっと、お風呂シーンなんですけど、むちゃくちゃいいこと言ってそうなのにお風呂シーンなので色々と肌色が見えまして、セリフに集中出来ないという……うん、悪くはないんだけど少しモヤったというか。別にいいんですよ?アニプレックスの作画ですし当然の結果ですよ、寧ろ。
その後に隠れ村行ったときの呪腕のが悲しそうな場面とか(あのペンダント呪腕のが上げた品だったりするのかなぁ……)、静謐ちゃんがカワイイところとかも色々ありましたね。まぁ映画全体として最後のアーラシュに全部食われた気がします、というかあんなに衝撃の強いシーン見ちゃったらもう仕方ないと思いますよ。
それで、まぁ映画全体を通しての感想とするんですけど、やっぱりベディが主人公として描かれてましたね。あとアーラシュは本当にありがとうとしか言えない。前評判で聞いていた通りのもので、それを局地的には超えた映画だったと思います。
なんか全体的にふんわりあっさりめな映画だった気もしますけど、要所は抑えていて良かったと思います。あとこれ前も(HFのときに)言った気がするんだけど、映画の主題歌が合いすぎている……!見終わった後に流れるに相応しい曲すぎて、やってくれたな……!となる。なった。機会があったらCD買いたい。
はい。こんな感じです。僕としてはなかなかの良映画だったと思います。どうしても尺が足りなくなって削られている場所もありますが(藤太とか百貌さんとか)、あくまでベディが主役を張るにあたって重要なのって彼らではなく円卓の騎士たちであり、マシュ・キリエライトであり、藤丸立香なんですよね。そこに理解者としてのアーラシュを持ってきてくれたのは本当に嬉しかった……ありがとう……




