28日目:ヘブンスフィールのはなし
注意:いつもの2,3倍の文量です(3000字超え)
注意:個人的な主観が度々入ります。そこを承知の上でお読みいただければと思います。
ということで更新。6時起き、意外と簡単だったので良かったです。余裕を持って映画館に行けました
こんにちは。というのも、今はまだ午前中。映画見たあとすぐに書いてます。
いや本当に良かった……見るのはこれで2回目、1回目は普通に2Dで見たんですけど、結局どっちとも同じところで泣きましたね……4DXだからこその震動、躍動感、雰囲気も相まって迫力が物凄かった。
ともかく色々書いていきましょう。まぁもうこんな時期(終了2日前?)ですし、特に配慮はしないで行きますね……
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まず、アニプレックス・ufotableのとこからエフェクト入ってたのは笑いましたね。2章の時も4DX見に行ったはずなのに覚えてなかったなぁ……ちゃんとそこから物語に入り込めた気がしました。
んでその後は2回目ということもあって、1回目に気にしてなかった描写・演出・動きとかをじっくり見つつ時を過ごしてたんですけど、問題のシーンが来ました。映画とかではほとんど泣かないはずの僕が泣いた2回のシーンの中の一つ。
セイバーオルタVSライダー+士郎戦です。
僕があのシーンをものすごく好きなのは、あれがstaynightセイバールートにおけるライダー戦の対比になっているからなんですね……多分だけど。僕の中ではそうなんです。
セイバールートにおいては、ライダーさんは学校に結界を張り、慎二に従う敵として描かれてましたよね。そして最終的には宝具を使うもセイバーのエクスカリバーに敗れた……というふうになるんですよ。でも、その時士郎が一緒にいたのはセイバーで、今回肩を並べて戦うのはライダーさんなんですよね。さらに、士郎が「味方の窮地を甘んじて受け入れて、自分のすべきことを優先している」んですよ。あの頃のセイバーと士郎はまだそこまでの関係にはなっていなかっただろうし、それでもライダーさんがそこまでの英霊ではなかったから勝てた。でも、今回の敵はセイバーオルタで、さらに黒化によるバフも入っている。ライダーさんは自前の魔眼を巧みに用いても互角がやっとですし、エクスカリバーされたら一溜りもない。そんな中で、士郎がライダーさんを信頼することによって、士郎がライダーさんを援護し守ることによって、ライダーさんはセイバーオルタを戦闘不能にまで追い込むことが出来たんですよ。この対比、この立場の相違がとても内に抑えられない感情になって、涙として出てきちゃったんだと思います。こういうのが本当に大好きなので……
そこを乗りきって、なんやかんやあり(飛ばすけどここもやっぱり迫力あって良かったですよ)、最期の場面。士郎とイリヤの関係性……ここが2度目でした。
士郎にとってはイリヤは世話のかかる妹であり、守らなくてはいけない存在だった。でも、それはイリヤにとってもそうであって、だからこそのあの最期なんですよね。直前の家を出る時のシーンも重なって、すごく良かったです。リアルに兄弟がいる身としては、あそこまでお互いのことを気遣いあえる関係ってのは羨ましいですね。特に仲が悪いとかじゃないけど、それでも……ですね。
あとやっぱり、本当に最後のシーン(つまり主題歌が流れるあたり)も好きで、あの曲は確かにこの映画の曲なんだと思わされるんですよね。あの二人の服の色もちょうど対比になっていて、お互いヒトとして生きているんだなぁ……と。やっぱり僕はあの映画好きです。
後特には関係ないんですけど、バビロニアオマージュ(?)入ってませんでした?2回目だと目に付いたんですけど、地下で周りをグルグル走りながら岩を渡り歩くシーン、動きがすごく似てますよね……2人ともFateという作品の主人公だからなのかな……
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という感じでした。泣いたし、泣けなかった部分でも本当に楽しかったです。4DXは劇場でしかできない体験なので、やっぱり行って良かったと思ってます。
ついでにパンフも買えたので大満足です。帰ったら読みます。
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読みました。内容は多くは語りませんが、感じたことを話したい気分です。
・「衛宮士郎」という男
彼ってすごく芯が通った、純粋な人間だと思うんですよね。傍から見ればおかしいと思うくらいに自分の信念を曲げず、どんなことに対しても全力で、だからこそ浮いてしまう。ただの人では何処かで諦めてしまいそうなことでも諦めない、とてつもない精神力。ある意味頑固さとも言い換えられるその強さが、彼の魅力であって、同時に恐ろしいところでもある。
ただ、そんな彼でもその信念を曲げることがあるのか……というのか今回の感想です。でもそこで曲げたからこそ、人じみたバケモノだった士郎が普通の人間に戻れたのかもしれないなぁとも思います。
・「間桐桜」という少女
彼女にとっての姉は常に比較する対象であり、憧れであり、それゆえ憎しみの対象としてもあったんですよね。だからこそ、杯として力を得た時に真っ先に姉と比べてしまう。最後も姉との戦いで決着を付けようとする。そういうところだぞ……となるのも僕が割と桜に共感しているからかもしれませんね。
桜にとって杯になることっていうのは、例えるなら「新しい玩具を手に入れた」ことであって、姉が持ってないものを手に入れられたってことなんですね。そうしたら当然姉に自慢しに行くし、姉がそれ以上のものを持っていたと知ったら怒る。自分の方がすごいもん!ってなるんですよね。そうやって言うと可愛く聞こえるなぁ……
桜にとっての姉は超えたいものだったけど、超えたところで何も無い。兄や祖父もそうであったように、たとえ倒してもその後に何も起こらないんですよね。その無常感というか、虚しさみたいなのも嫌なリアリティがありますね。でも、それがあることによって、最後のシーンがより際立つんだとも思うんですよね……
・セイバー
彼女に関しては、最後にオルタではなくただの「セイバー」としてあってくれたら良かったのかなぁ……と言うだけに留めたいです。これ以上は野暮な気がするので。
・「言峰綺礼」という社会不適合者
うん、僕はそう思ってます。彼は自身が悪であることを他の誰よりもわかっていながら、悪に徹しきれないんですよね。でも表面上はそうは見えない。だから、彼は隠れ社会不適合者なんだと思います。きちんと生きているように見えて、その実誰よりも苦労して日々を生きている。だから彼を外から見ると、どこか人間離れしたものを感じるのかも知れません。そういう意味では、彼と衛宮士郎は似たもの同士であり、また対極にいるとも言えるのでしょう。
そんな彼が答えを求めるのが「この世全ての悪」。彼が悪を求めることは本当に正しいのか。それを知るために彼はアンリマユの誕生を祝福したかったのかもしれないなと思います。
・ライダーさん
ここまではパンフレットの声優さんの解釈を交えながら書いてきたんですけど、これは完全に僕の私見です。でも書きたいんで書きます。
彼女は「桜の物語」だったからこそ、ここまで大きく活躍の場が与えられたんですよね。他のルートでは真っ先に脱落してしまいますし、多くのことを語られません。でもこれは桜のための物語であって、ライダーさんはある意味「桜自身」を触媒に呼び出された、言わば分身、なれ果ててしまった未来としての存在でもあると思うんですよ。だからこそ、桜がそうなる前に止めたい。自分が経験して知っているからこそ、同じ境遇にあった桜を護りたいと思うんでしょうね。
そして、同じ目的を持つものとして、同じ少女を愛するものとして、士郎と共に闘う。障害となったセイバーオルタに対して圧倒的に能力は劣っていても、その想いがある限りは負けられないし、士郎からの援護も受けながら、最後には宝具「騎英の手綱」によって、決定的に他のルートとは違う結末に行く。
……すごく好きです。
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以上、感想でした。自分の中にあった色々なものに一区切りつけられた気がします。
……あと実はまだ原作をほとんどやってない(セイバールートのライダー戦の辺りまで)ので、時間が出来たらちゃんと最後まで読みたいです。そしたら、またこの感想を見て、今度はどう感じるのかを楽しみにしたいです……
ドラマCD?知らない子ですね……(時間が無いのでまた今度聞きます)




