183日目?:「天気の子」を語りたくて戻ってきたという話
こんばんは。そしてお久しぶりです。簡潔に言えば無茶苦茶忙しくて更新サボってました。すみません。
あと今後も忙しいのは当分なので、気が向いたときだったり個人的に感情が爆発したときに更新していきたいと思います。いつかはわかんないけどまた絶対戻ってくるからね!!!
こんばんは、そしてお久しぶりです。1ヶ月強失踪していました。いやほんとすみませんね…………全てはウマ娘にハマったこと、そして再開した大学の対面授業で想定外に体力が削られたことが悪いんです。他のことする気力も体力もなかったので……
多分読んでくださってた皆さんの方だって、中身の薄い近況報告なんて読みたくねーだろうなーという気持ちと、単に疲れて何もしたくないという気持ちで更新休止してました。何か活動報告にでも書いておくべきだったかも、と今思いました。申し訳ない。
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それで僕が久しぶりにここに舞い戻ったのにはもちろん理由があって、それは「天気の子」を見たからなんです。ただ単に見て、感想を語りたかった。そんな感じです。うん。
感想ならTwitterにでも書け、と思われる方もいるかもしれないんですけど、ちょっと思想が強いので匿名で書き散らしたいんですよね。そういう便利な場所がここだったりします。
なんかあれですね、久しぶりすぎて書くのが下手になってますね。ダラダラ書くのもあれなので、早速本題に入りたいと思います。
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〇「天気の子」はどんな映画だったのか
あらすじコーナーです。知ってたら読み飛ばしても構いません。
まず主人公である穂高くん(とある島の高校1年)が家出して東京まで来ます。歌舞伎町付近で職探しするんですけど、当然のように見つからない。そんな中で後のヒロインの日菜ちゃんに出会ったり、以前恩があった須賀さん(概ねFGOの斉藤さん)のところに居候させて貰うことになったりと状況が変化して一区切り着きます。ちなみにこの段階で、偶然チャカ拾ってたりします。物騒すぎないかこの東京、というか歌舞伎町。
その後、偶然日菜ちゃんと再開して、その際に日菜ちゃんが「100パーセントの晴れ女」であることを知ります。そしてそれを使って商売を始めようとするんですね。ちなみにこの東京では年がら年中雨が降っているという設定で、だからこの商売は大当たりします。まぁただそんなヤバい力が代償無しで使いまくれるはずがなく、その内日菜ちゃんの方にその代償が出始めるんです。それが、「天気を変える度に体が次第に透明になっていく」というもの。それを知らずに穂高はなかなかいい気になってます。こいつぅって感じですね……
そんなこんなでその商売も日菜ちゃんの負担になるからと一時休業することになり、更に穂高の家出の件で警察が来るわ、日菜ちゃんの方も保護者がいない生活をしていたため児童保護施設に目をつけられるわと暗雲が立ち込めて来ます。そりゃ東京は法治国家の都市なので当然ではあるんですけど……。そしてそんな時に、とうとう日菜ちゃんが消えてしまいます。実は日菜ちゃんは「天気の巫女」なる存在で、彼女と引き換えに東京の天気を正常化する、という話だったんです。いわゆる「世界か、1人か」といったシチュエーション。その結果、今までさんざん降っていた雨は止み、日光が再び空に戻りました。事情を知らない皆は喜ぶんですが、事情を知る人たちにとってはそう簡単な話じゃない。穂高だってその中の一人です。
穂高は当然日菜ちゃんを取り戻そうとするんですが、そこにきて警察に捕まってしまいます。残当。家出してる上に拾ったチャカの件も知られちゃってるもんね。しかし穂高くん、ここは男を見せて脱走します。そこから様々な助けがあって(省略しちゃったところでも色々あったんです)、最後には日菜ちゃんの所までたどり着きます。
そこで最後に問われるのが、先程も触れた「世界か、1人か」という問いです。ここで日菜ちゃんを助けると、世界(というか東京)はまた異常気象に逆戻りしてしまう。だからといって日菜ちゃんを助けないのか?穂高が出した答えは―台詞を借りると、「もう二度と晴れなくたっていい!」「天気なんて狂ったままでいいんだ!」です。これだけでももう美味しい……
その選択によって、結果的に東京は水に沈んでしまいます。そして時は過ぎて3年後、(結局公権力には勝てなかったので穂高と日菜は離れ離れになるので)再び2人が出会います。そしてそこで、自分たちが変えてしまった世界を見ながら、「僕達は大丈夫だ」と言って締めます。
大雑把に言うとこんな感じです。だいぶざっくりと話したので飛び飛びな場面、話さなかった名シーンはいくらでもあるんですけど気になったら自分で見てください。アマプラでは見れないけど多分レンタルとか出来るでしょうし。
〇感想〜天野日菜はファム・ファタールなのか〜
今回この映画を見て、僕が最初に思ったのは「この映画、良質な破滅的な女を描いたものだな」と言うものです。以前チョロっと書いたあれです。ニアリーイコールでファム・ファタール。今回の映画では「破滅的な女」、または「ファム・ファタール」と呼べそうな女性が二人います。1人はお馴染みヒロインの天野日菜。もう1人は、須賀さんの姪っ子である夏美さん。後者は本当に破滅的なお姉さんって言葉が似合いそうなくらいのはっちゃけ具合でしたね、いやほんとに凄かった。
まぁ夏美さんの方は軽く流して、本題は日菜ちゃんの方です。そう、何を隠そうこの少女、破滅を呼び込むんですよね。最初は自分の事、それから一度消えてしまったときには穂高をはじめ事情を知っていた周りの人間全員を巻き込んでしまうんですから凄いもんですよ。最後に東京が水没したのだって究極的には日菜ちゃんを起因とするものなのでもう言い逃れようもありません。
こんな書き方すると日菜ちゃんのこと嫌いなのかと思われそうなんで弁解すると、相当僕は日菜ちゃんの事はキャラクターとして好きですよ。わざわざちゃん付けしてまで呼んでいるわけだし。それに、その魅力は計り知れません。年上の男子に年齢を偽ってお姉さん面するところ、自分を犠牲にしてもいいと思うその精神力の強さ、さらには「東京を沈めた」という罪を(穂高と二人とはいえ)背負って生きていくというその覚悟。カワイイとカッコいいが合わさって最強に見える。
それで話を戻すんですけど、僕は天野日菜という少女はファム・ファタールだと思います。本来の意味でもある「運命的な出会いをした女性」という意味ではもちろん合致しますし、更に「関わった人に破滅をもたらす」「自分さえも破滅的な終わりを迎えることもある」といった意味(割と僕独自の解釈ですけど)にもある程度当てはまります。なんたって穂高くん、恋した女性を救うためには前科が付くことも辞さないレベルで鬼気迫ってましたもの……(実際成人してたら確実に前科ついてた)。他のキャラだって、穂高を助けるという間接的な行為ではありますが、結果的には日菜ちゃんを救いたいという思いで後先考えずに行動しています。当然彼女だって意図的にファム・ファタールやってるわけじゃないです。"天気の巫女"になってしまったあの時、そして彼女が穂高を最初に見かけてしまった、親切ををしてしまった時に運命は決まってしまったんじゃないでしょうか。やっぱり彼女は運命の女なんでしょう。
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はい、多分こんな感じですね。僕としてはもう少し話したい内容があった気もしなくもないんですが、すっかり別の方向に頭が行っちゃったのでまた思い出したときにでもしたいと思います。
あと今回はすごく内容を絞って話したせいで須賀さんのことについてほとんど触れられなかったんですけど、彼もまたいい役どころですよね。いや本当にどこかの新選組一番隊隊長に外見どころか性格まで似ちゃったせいでノイズがひどかったんですけどね……でもすごく重要な役だったし、個人的にも相当好きなタイプなのでまた機会があれば話したいなぁ……
あと、今回は結構真面目に話したかったために解説パートも真面目に書いちゃって、そのせいで長くなっちゃいましたね。すみません。本来は毎回これの三分の一くらいの文量なので……




