138日目:『いじめるヤバい奴』に時間泥棒された話
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こんばんは。今日は、以前言っていた新作の構想が膨らみそうだったので執筆デーにしようと思っていたんですが、何故か『いじめるヤバい奴』に時間が吸われました。コーヒーまで用意して万全の体制を整えていたはずなのに……ということで、今日は主に時間泥棒された漫画のことについて話したいです。無料公開が明日まで?とからしいので、気になったら明日にでも読んでみてください。
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はい、まず『いじめるヤバい奴』とはどのような漫画なのか。平たくいえば、「主人公にいじめるのを強制してくるヤバい女子」と「そいつを殺って主人公とランデブーしたいヤバい女子」と「主人公に守られたいが為にいじめられたがるヤバい女子」が出てくる漫画です。追加戦士枠もいるぞ!あとは新撰組が出てきたり(至って真面目です)、素で学校の治安が最悪だったり(刃物はもとよりムチとか拷問器具とかが普通に学校にある)となかなかにキマってる漫画です。
初期はマジで主人公といじめられたがる女子しかいないんで雰囲気が酷くトゲトゲしいんですけど、外部からいじめっ子が来た時点からだいぶバトル漫画に寄ってきて、多分修学旅行編まで行けばもう初期のイヤーな感じが完全に消え去るんじゃないかなと思います。実際その辺になると、しっかりキャラに感情移入できるようになってきてますからね……でも主人公は永遠に不憫。いつか憩って欲しい……
この漫画の凄いところは、普通ならもう怖気がする「いじめ」というテーマを根底に置きながらも、普通に楽しめるレベルにまでその残虐さみたいなのを削ぎ落としているところだと思います。現実世界で行われるものに関してはもうほんとうに無理なんですけど、なんというか、ホビー漫画文脈に上手く落とし込んだかのような……
「いじめ」というものを「強制されてやるもの」にすることによって、そこにある本人の意志とは逆の行動を無理に取らせているという読者からの理解であったり、(上手くいじめないと(上手くいじめないと???)おしおきがあるため)そこまでの下準備による完璧な知識を踏まえたいじめ風景であったりをコミカルな方向に持っていけているんですね。僕は実際にいじめを受けたことは無いのであまり何か言える立場ではないんですが、この漫画は「いじめ」をただ辛いだけのものとしては書いてないんですよね。それが、多分僕がこの漫画を読めた理由でもあるはず。
正直に言って、最初はこの漫画無理だなぁって雰囲気があったんですよ。でも、やっぱり転校生が来たあたりからは文脈が分かってきたからか楽しんで読むことが出来ていた気がします。途中から真面目に新撰組が活動していたりするからね……しかも格好いい。
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はい、こんな感じの漫画です。正直合うかどうか、と言うより転換点まで辿り着けるかどうか、みたいな雰囲気はありますけど、読んでいて「面白いな……」と思い始められたら勝ちです。そのまま読んでいて無茶苦茶面白くなるはずです。




