学校
布団が離してくれない。
って言い訳したいけど起きるしかない。
なぜならいつも遅刻してる月曜日はこれ以上休んだら進級に響く…
これだけ休んでれば当然勉強はできるほうじゃない。
体も小さくスポーツ万能というわけじゃないが運動神経には自信がある。
ずっと野球をしていて部活も野球。
ちなみに彼女なし(笑)
学校には自転車で行くから髪は寝癖直しの水をかけて自然のドライヤーに任せて登校。
教室に入ったら速攻で寝る。
昨日も夜中までゲームをしてて寝不足だから女子の黄色い声は腹がたつ。
友達はもちろんいるし女友達もそこそこいるけど眠い時は機嫌が悪いのだ。
「今日は珍しいじゃんか朝からいるんだ(笑)」
通称ゴリラが声をかけてくる。
いい奴だけど空気が読めない。
「うん寝る」
これだけ言えば絡んで欲しくないことがわかってくれてもいいと思うんだが…
「涼介ー今日の部活めんどくさくね?」
めんどくさいけどどうせ出なきゃいけない。今はそんなどうしようもない質問に答えるような優しさは持っていない。
「おやすみ」
ゴリラが遠ざかって行く音を聞いて安心していると斜め左前の椅子が動く音がした。
中田裕美が登校してきたんだ!!
彼女は最高だ。見た目がいいのにあまり目立たず、いつでもどこでも笑顔だし明るい性格なのに卍とか意味のわからん言葉を使うような下品さもない。
見た目もちょっと細身の長身。
えくぼも最高に可愛い。
なにより太もものちょうどいい肉付きがエロい。
そしてソフトボール部のマネージャーという意味わからん部活動をしているのでグラウンドでも頻繁に顔を合わせる。
とにかく彼女については語っても語り尽くせない。
でも彼女に挨拶をする勇気なんかない。
「ああああぁぁぁ」
わざとらしく大きなあくびをしても田中さんはこっちを見てくれない…
くそう…
むしゃくしゃするからとりあえず1限の国語は寝ることに決めた!