1/6
1/100 庭の草刈りから
初投稿かもしれない、生暖かく見守ってください
「ゲームの世界はいいよな、雑魚狩りしててもレベル上がるし、死んでも生き返られるし。うらやましい限りだよな」
夏休み、気温35℃を超える午後2時15分。オレこと増田加持は、陽炎が立ち上る炎天下の中、光合成をしたくて太陽に向けて手を伸ばす雑草達を慈悲無く刈り取る作業に勤しんでいた。
「現実世界でも草刈りだけでレベル上がるみたいな面白いことが起きてくれればいいのにな」
なんて独り言ちながらなんとか庭全体の2/5を残す程度には終わった。これなら夕方までには片が付きそうだな。そう思いながら休憩のため手にしていた鎌を置き、縁側に置いてあるお茶でも飲もうとして、
「うわ、なんだこれ」
視界がブラックアウトした。いや、ホワイトアウト?立ちくらみのようなグラグラした感覚がオレを襲う。熱中症か?気を付けていたつもりだがまさか自分がなるとは。なんて考えているうちに意識を持っていかれた。ただの熱中症だと思っていたのに、まさかこんなことになるとは思わなかったな。
ご閲覧ありがとうございました