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雷暴走夢は混乱している


「名古屋で何が起きてる?」


「しるか」


「お前らは何者だ?」


「しるか」


こんなやり取りばかりをして、一時間が経った


先ほどニュースを見たら、名古屋の栄で通り魔があったらしい


どうも犯人は見つかっていないらしく、目撃者の証言によれば、不気味なスマホから凶器が出てきた、という信じがたいことを言ってるとか


どう考えても、この捕食者の仕業だ


「ところで走夢、先ほどから名古屋の各地でこんなメールが市民に送られてきてるらしいぞ」


不気味な足をひょいと出し、そのメールの画面を出してこちらに歩いてきた


『集まれ』


その一言だけが、ポツンと書かれたメールだった


「つまり洗脳されたやつ集まれってこと?」


安易だが、そうしか無いだろうと思った


「おそらくそうだろう、大人数の方が、破壊は進めやすい」




いきなりの話で驚いた、データの破壊だ?技術の破壊だ?


意味がわからない


「簡単な話だ、人間は発達しすぎた、だからちょいとこの都市の技術を破壊して、調整しようって話さ」


「まてよ!そんなことしたら人間は…」


確実に、大混乱だろう


「人間など知ったことか、この都市一つ壊れるなど、宇宙になんの影響もない」


そう、この怪物言った


そして、少し間をおき、こういった


「いや、あるとすればいい方向にあるだろうな」


その言葉は、あまりにも人間にとっては辛い言葉で


多分、他の動物たちにはいいことなんだろうな


- The location change -


近藤リアは恐れている


「この、怪物は…」


目の前にあるパソコンを見つめる


そこには、大きな目と、不気味な口がある


「ワタシは怪物じゃないよ、調整者、もしくは捕食者だね」


ベラベラとしゃべる怪物に、私は怯える


「怖いなら仲間でも集めるんだね、あんたみたいに運良く洗脳されなかった仲間をね」


その言葉だけは、私に味方していた


すぐに、いろいろなサイトにこう書いた


『誰か、一緒に戦って、誰か、助けて』


あまりにも、抽象的で、短い文章


でも、これを見て、誰かがくると信じて


- The location change -


太田松鶴は悩んでいた


「いろいろな事件、ねえ」


俺自身、携帯もパソコンも持たず街を走るヤンキーだ、そんなよくわからん機械だのを持ったやつらが犯罪をしている、なんてどうでもよかった


「そんな機械に毒されたか?」


くだらない、テレビを消そうと思い、リモコンを手に取る


と、リモコンをテレビに向けた時、気になるニュースがあった


『誰か、一緒に戦って、誰か、助けて』


そんな不思議な書き込みが、ネットのいたるところで見つかったというニュースだ


その言葉を見た瞬間、松鶴は家を出て、バイクに乗り、目的地も知らず走った


- The location change -


『誰か、一緒に戦って、誰か、助けて」


その書き込みを見た少年と、中年ヤンキーと、不思議な少女が集まった


「ようこそ、いらしてくれました」


ボロい倉庫のような場所のドアが開く


その中には、大量のパソコンと、大量のコードがあった


「どうも、書き込みを見てきた雷暴走夢です、それとこいつがグロ」


そう言って入った少年は、黒い短い髪に、大きな瞳、身長は165くらいだろうか


グロ、というのはスマホに取り付いた怪物のとこだ、適当に名前をつけた


「書き込みを書いた近藤リアです」


ドアを開けた少女は、白い髪に、クマのできた目、ほっそりとした体に、小柄だった


倉庫の中には、すでにあと二人が集まっていた


「俺は太田松鶴、なんか知らんがここに来た、洗脳されたようにね」


大柄で、筋肉のついたツンツンした髪の男性がこう自己紹介した


そしてもう1人


「対葉みどりと申します」


適当に、でも元気にそう言い放った女は、髪が緑色で、長身の、大人っぽい女性だ


これで全員


この名古屋で起こっているよくわからない出来事に立ち向かう者が集まった



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