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Predation

すべてのことが、データになった時代


人々は、「完璧情報時代」と呼んだ


財産、自然、歴史、そして、人の精神までも


ほとんどの人間は、会話は携帯による物になり、会社同士の商談も、コンピューターによる、メール同士のやりとりとなった


犯罪の逮捕率は100パーセント、人間のデータがすべてコンピューター内にすべて保管されているため、すぐに犯人を割り出せるのだ


そのため、犯罪も一年に一度、身の程知らずがやるかやらないか程度の物になった


- The location change -


『でね、そーくん』


そう、そーくん


俺は、雷暴走夢、そーくんだ


『私はね』


何?


『そーくんがね…』


ヴッッ…


「なっ!?」


先ほどまで幼馴染と話していた携帯の画面が、真っ黒になった


「なんだこれ、バグか?」


画面を、じっと見つめる、そして


「死、 Death、 Θάνατος、الموت、Muerte」


何かが、見えた


「っつっ…くっあ!」


頭が狂いそうだ


「狂ってない方がおかしいんだよ」


何が、起きたんだ?


「俺が洗脳に失敗した、それだけさ」


なんだよ、この不気味な声


「俺の声だよ」


ぶっ倒れた体を、素早く起こし、携帯を力強く握る


ぶっ壊して、や、る…


拳を振り上げ、携帯に思いっきり、叩きつけた、はずだった


「なんなんだよ、これ…」


「さあな、お前が携帯に依存してるから、大切で大切で壊せなかったんじゃないか?」


違う、手が、止められた、携帯から伸びた手で


「まさか、洗脳されない人間がいるとはな、再洗脳してやるのもいいが、面白そうだ、しないでおいてやろう」


何言ってんだ、こいつ?


洗脳?俺を?馬鹿か?


「なんなんだ、お前…」


「ん?俺か?お前らが作り出した、お前らの敵、簡単に言えば…」


携帯から、大きな目がぎょろりと出てきた


そして、その目でこちらを見て、言う


「精神捕食者、かな?」

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