社会人デビュー、できるかな?
俺「落ち着け…これは鈴木の肉体…サングラスでもかけて行こうっと」
俺はポケットに入っていたサングラスとマスクとニット帽を取り出し、サングラスだけをかけて他を鞄に入れた。ポケットの中が多いと変だもんね…
長身サングラススーツの俺は今、駅に向かっていた…
だが、会社はどこだ?とりあえず駅に行ってみるけど、分からないな…
そうだ!太郎の手帳とかあるんじゃないか?名刺とかあったら一発で会社がわかる!
俺は胸ポケットを探ってみた。手帳があった。
ページを開くと、そこには名刺が挟んであった。
どれどれ…
「TTTR電機」
電化製品の会社か。よく冷蔵庫のCMとかしてたな。よし、行くぞ!
鞄の中にあったスマホを使い、TTTR電機の場所を調べた。ロックはかかっていなかった。
調べたところ、TTTR電機は意外とこの近くにあった。電車で次の駅まで移動した後、徒歩で10分ぐらいだ。
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TTTR電機に着いた。名刺に営業課と書いてあったので、営業課に行った。ドアを開けてまっすぐのところにあったので、場所はすぐわかった。
俺「おはようございます」
課長「おはよう、鈴木くん。今日はいつもより遅いねえ。いつも無遅刻無欠席で成績もTOPな君が…珍しいねえ。まあ、今回はいつもの君の業績に免じて許そう」
俺(嫌味な上司だな…)
俺「すみません。以後気をつけます」
課長「わかったらいいんだ。さあ、早速営業に行ってくれ」
というわけで、地図を渡され、この辺りの会社や家に売り込みに行くことになった。
ちょっと待て、俺は昨日までニートだったのに、どうしろってんだ!
第3話 完
TTTR電機は架空の会社です