田中スーパーエレガントハイパーエクレアエクステエクスペリエンス、死んじゃったぜ
「ふぉー、イベント終わったわー」
俺の名前は田中スーパーエレガントハイパーエクレアエクステエクスペリエンスだ…
そう、見たら分かると思うが俺の名前は変だ。自分でも改名したいとおもっている。小学生の時は自己紹介で俺の番が来ると、
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「ぼくのなまえはすずきたろうです。とけいをみるのがだいすきです。よろしく!」
ワー、スズキクンヨロシクー
「俺の名前は田中スーパーエレガントハイパーエクレアエクステエクスペリエンスだ!フハハハハ!好きなことはゲームだ!友達になってくれてもいいぜ」
ヒソヒソ、ナンダコイツ、ヒソヒソ
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こうなるんだ!酷い名前のせいで友達もできなかったぜ!
でも、いいんだ。
今はギルドの中にたくさん仲間がいる…
PCを起動させると1万人もの仲間が俺を慕ってくれる…
みんなでドラゴンを倒したりするし…
さみしくなんかない…
あれ…目眩がする…熱く語りすぎたのか…
クラクラ、あーもうヤバイ、吐き気がする…
バタッ
田中スーパーエレガントハイパーエクレアエクステエクスペリエンス(略して田中)は死んだ…原因はゲームのし過ぎによる
過労死
だった…
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あれ?死んだよな俺?あれ?死んだ後ってこんなに意識がはっきりしてるのかな?こんなに俺の身長高かったっけ?こんなに足長かったかな?
タロウー、オキナサーイ
太郎って誰だよ…そういえば小学1年のころの頃変な奴がクラスにいたよな…時計ばっかり集めてた…片腕に50本付けてて先生に怒られてた変な奴…めっちゃ印象に残ってる…
そいつの名前、太郎だったな…まあどうでもいいけど。寝るの久しぶりだわー、布団フカフカ気持ちいいー!
太郎ー、起きなさいって!遅刻するわよ?
だから俺太郎じゃねーよ、それに…
あれ?
ここどこ?
誰だあれ?
目を覚ますと、自分が自分ではなくなっていたのだった。
枕元には数百の腕時計が入ったガラスケースがあった。
第1話 完
まあよろしく