表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1羽 始まりの始まりのはじまり

「元気に暮らしてね・・・」

母が残した最後の言葉だった・・・。


「おはよーっ!!」

元気に朝の挨拶。それに合わせてみんなも返してくる。幼馴染の景。連。それに・・・彩。

いつも見る顔だ。でもこうして14年間生きている俺でも彩のことで疑問が生じる。

・・・どっかであったことがある?・・・

彩はいつもそんな素振りも見せずに朝の挨拶。

今日は明日のための運動会の予行練習。ちなみに俺たちの出し物は「組体操」「ダンス」

ダンスはいつも男女から不評である。何しろ中2の男子が手をつなぐ時があるからだ。


でも一番嫌なのは・・・両親が来ないこと・・・・・。


母は俺を残してどっかへ行き、父は死んだと聞かされた。

だから子供のころの記憶はうろ覚えなのだ。

親戚に引き取られて暮らしている。

みんなは両親が来て「ウザい」などと言っているが俺にはその両親も来ないのだ。


彩も両親がいない。歳も14歳俺と近い場所に住んでいる。もちろん親戚の家で。

幼いころに両親をなくしたそうだ。

なんでこんなに俺と過去が似ているのだろう。・・気になる。

かといってあまり話したこともないしそんなに関わりもないし。そんなタイミングもない。


---------3時間目---------

予行練習が始まった。

100,200m走が終わって休憩が入る。

彩がポニーテールにしている。・・・見たことがある・・。どこだろう。何をしてみたのだろう。

そう考えている間に休憩が終り、二人三脚の練習が始まる。俺は景と組んで2レーン。

彩は友達と組んで3レーン。

やっぱり見たことがある。


そう考えているうちに始まり転んで最下位。

もう見るのは止めよう。誤解される。

少し疲れたな。うっとりともしてきた・・・。コテッ

「次はかくれんぼしよー」

ハッ・・・。

寝てしまった。2秒間。なんか夢を見た気がする。しかしどこで・・・・・いけない考えてしまう。

・・・おっと、学年種目の準備が始まる。組体操と・・・ダンス

組体操、2段タワーも失敗し、扇も失敗。一体何をやっているのだろう。


先生:「明日の運動会は是非成功させるように。」

「特にお前!!今日は失敗ばかりだ。気を引き締めるように。」

・・・説教だ。しかもみんなの前だとみんなからの視線が・・・

景と連が笑っている。コソコソと・・。

「おい、景、連!何笑ってる!!」

それ見ろ。

俺たち3人は笑っていた。


それに対して彩は・・・終始無言。極めて冷静だ。

彼女は何故冷静でいられるのだろう。

…後で聞いてみるか。


そして・・・ダンス。

不幸にも俺のペアは彩だ。

聞くチャーーーンス!!


始まった。ダンスが。

♪~♪~


この時が来てしまった。

「ねぇ、俺達・・・。」

彩が言った。

「私達、昔会ったことあるよね??」


「えっ‥‥。」 

気づいていた。

「いつから気づいていた??」

「会ったとき。」


…嘘だろ。


「会ったとしたらどこだと思う??」

「分からない。」


ポーッとしていると終わった。

心の中はもう複雑すぎてよくわからない。


「おい、彩、さっきの‥‥。」

終始無言。

なんで喋らないんだ?

さっきはあんなに喋ったのに。

さっきの子供らしい態度から一変、冷静沈着。

コイツおかしい。


ーーーーーーーーー授業終了ーーーーーーーーー

なんだったんだ?

はしゃいだり、静まったり。

もう訳わかんない。

家に帰って休みたい。

この「学校」から逃れたい。

 

ま、いっか‥‥授業終わったし。帰ろ。

…しかしあいつも気づいてたとは…

しかもいきなり性格変わるしどうしよう。


ー帰り道。

彩だ。何故手招きなんかしているのだろう。

こっちにこいってか?


「さっきのこと気にならないの?」

「その話は辞めに‥‥」

胸ぐらを掴まれた。痛い‥‥

「おい、ちょっやめ‥」

顔が怖い。


いったいどうしたものか‥

高まる鼓動が抑えきれなかった。







処女作です!感想、アドバイスをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ