初まり。
矛と盾。わたしには盾しか備わっていない。
矛盾。そこには合わされば生まれる物がある。どちらか1つがあればいいのだろうか。
矛も備わっていればきっと、わたしはもっと生きやすいのではないだろうか。
わたしの生きづらい性格、感性はいつから初まったのだろう。どうしてこうなってしまったのだろう。こうなるしか、自分という弱い生物を保つ唯一の方法がなかったのだろう。
幼少期の記憶を覚えている人はどれだけいるだろう。微かな記憶。それは時が経つにつれて美化されやすい。けれど、わたしの微かな記憶は美化をされず醜化され続け残っている。
わたしは4人兄弟の女1人で育った。この環境で育ったのでとても男混ざりなおてんば娘だった。遊び方、言葉遣いが兄達と似ていた。幼き私は男女の言動での違いがある事を知らなかった。それが間違っていると知ったのは、小学1年生。
「学校は先生の言う事を聞いてお利口さんにするところ。」
わたしはちゃんと守っていた。先生の言う事は絶対。だって先生だから。守らない人は悪い子。あの頃の幼きわたしは何を思っていたのだろう。ちゃんと掃除をしない男子のクラスメイトに怒った。
「今は掃除の時間!掃除をしないといけない、ちゃんとやって!」
担任は言う「〇〇ちゃんは女の子なんだから、そんな口調で喋っちゃダメだし大きな声で怒らないの!もっと女の子らしくしないと。」
「女の子らしく???」
わたしは女の子だ。スカートを履くし好きになる対象も男の子だ。
その頃のわたしには意味がわからなかった。
それからは声は小さく、怒るのをやめ、大人しく微笑んだ。周りの女の子の真似をして生きた。




