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不器用な告白

作者: 勿忘草

5年も付き合っていたら相手のことを全て知ったように『勘違い』してしまいますよね。

彼がどんな気持ちで、その言葉を発したかも知らずに。

付き合って5年、彼はそう言うことに興味が無いのだと思っていた。道行くカップルを見ても目で追わないし、私が買った結婚雑誌も目を通そうとしない。

だから「俺たち、恋人辞めない?」

と提案された時は酷く驚いた。

深刻そうなその顔に愛おしさが込み上げてくる。

そんなにまで私のことを……

もちろん答えはYESだ。

「うん!私たち、もう5年だしね!」

照れ笑いをしながら答える。

これから私たちは幸せな家庭を築いていくんだろう……

彼となら、その未来が見える気がする。

そう思っていた。だから彼からここ最近見た事のなかった晴れやかな顔で

「良かった、じゃあ合鍵返して?」と言われた時

本当に状況が理解できなかった。

そして、わからなかった。

この言葉が彼からの遠回しな告白ではなく、不器用な別れの言葉だったのだと。

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