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流星の始まり伝説(スタートライン)外伝、宇宙の記憶、夢は現実に迫る

作者: 風見国寿 

お久しぶりです!読者の皆さんをお待たせしてしまい申し訳ないです!最近台風の影響で家が停電したりなど様々な事がありましたが待っていてくれる皆さんがいると思い出し前作から長く時が過ぎましたがようやく完成しました、皆さんに読んでいただけると幸いです


とあるドイツの古典文献学者が言ったあなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろう。この言葉が彼の人生にどうか関係するのか、この報告書を書く私にさえ理解はできないが彼の全てを知ってしまった私が出せる精一杯言葉であればそれしか言葉が見つからない。


2018年12月16日  


(このまま…は…駄目…貴方が死んじゃう!どこにも行かないでよ!刃光!)


「んっ...あれ?夢なんだ...あの子は...誰なんだろう。」


女性の声はまるで刃光の事を知っているようで、自分の為に涙を流していたことまでは覚えてはいるが夢というものはまるで火花のようにすぐに消えてしまう、時間が経てばどうでもいいに変わっていく、僕の中でもそう変わっていくのだろう


「さてと...歯を磨かなきゃ...お母さんも待ってるはずだし...おっとっと…」


刃光は布団を退かし立ち上がると足取りはふらふらになりながらも洗面所に向かって歩き出したが、しかし刃光の視点では見えている全ての物が歪んだように見え、謎の恐怖感が彼の視界を壊し始めたのだ


「僕の体に一体...何が起こっているんだろう...昨日はこんな幻覚は見なかったのに」


彼は視界が幻覚に侵されている最中、それは水が一滴、水を貯めた桶に落ちて跳ねるかのように彼に疑問を生み出した。洗面所の扉のドアノブに手をかけた瞬間、彼の見えている世界にはノイズが走り、彼の視界は元に戻り、昨日までは少量のゴミが床の溝の中に挟まっていたが、自分の顔がしっかり確認できるほどの輝きを放ち、幻覚の世界では外は夜であったが現実は小鳥のさえずりが聞こえてくるまぶしい朝に戻っていた。いつも窓際に飾られているペンタスの花束が誰が変えたのであろう、お母さんだろうか、それは定かではないが花瓶にはハナチョウジの花束が飾られていた。


「あれ…昨日はペンタスが飾られたはずなのに…いつ取り換えられたんだろう...」


「顔を洗わなきゃ...お母さんが待ってるだろうし...お腹空いたなー」


僕は不思議に感じた、何故、昨日飾られていたはずのペンタスの花束がハナチョウジに変えられていたのかを、昨日の夜、お母さんがペンタスの花束を花瓶に挿していたのを鮮明に記憶している。でもどうして朝になったらハナチョウジに変わっていたのか不思議で僕の頭の中はその難題が頭の中から離れず不思議な気持ちでタオルを右手に持ち洗面所の扉を開けて中に入る、ペンタスの花言葉は希望が叶うなどや願い事という意味を持ち、ハナチョウジの花言葉は旅立つなら今という意味を持つ、


(どうして朝にこんな小さいことを考えているんだろう…僕…)


そう心の中で一言つぶやいた


「そんなことよりも顔洗ってすっきりしよう!ご飯は何かな」


僕は歯ブラシと愛用の花のコップを鏡の右から2番目にある棚から取りだしてシャカシャカと自分の歯を磨き水を口に含み口の中に汚れが残らないように洗い流して洗面台に

水を吐き出した、歯磨きが終われば洗顔を行い鏡を見て今日もお母さんのお手伝いを頑張るぞ!と僕の心にエンジンを掛けて、洗面所を後にし階段を下りていくとお母さんと知らない男性の愉快な笑い声が聞こえた、


(ん?お母さん誰かと笑ってる)


僕はそっと階段に取り付けられている木製の柵からリビングの様子を確認する。


「そうなんですか、家族で引っ越されて来たんですね」


「はい、この辺りは春夏秋冬、様々な花を見れると聞いて娘と一緒に来たのです」


僕にいつも優しく声をかけてくれるお母さんが白髪でショートヘアーのイケメンの男性と楽しそうに話している光景を見て僕の脳内にある言葉が流しそうめんのように流れ込んできた、何故なら父親以外の男性とこんなに楽しそうに話している光景を見たことがないぼくはこれが浮気なのだと錯覚してしまった 


僕の思考回路はあたふたしながらお母さんとイケメンの男の人を見つめていた、そこへ一人の白髪の女の子が家の中に上がり込んできたのだ


「お父さんーこんな所にいたんだ、探したよ、もう挨拶は終わったから。」


「そうか、偉い子だな、ルシェル。お前もどうだ?話に参加しないか?」


家の中に入ってきた僕と同い年くらいの女の子は白髪で整った顔立ちに目は地球のように青く澄んでいて、話し方も気さくでまるで天使のような声をしていた、容姿はまるで雪山のように白い肌、何にも書かれていない白いTシャツに青いミニスカートに靴は白色のスニーカーを履いていた。


「か///可愛いなー///あの子、僕と同い年くらいかな?」


「ん?えへへ、こんにちは、貴方この家の子だよね?」


僕と同い年くらいの女の子が僕の目線に気付いてこちらに歩み寄り声をかけてきた、正直

びっくりしたけど彼女は僕に満面な笑みで質問してきた、僕は見とれていた、そして僕は今日初めて会った、天使に一目ぼれしてしまったのだ、


「あ…え…えっと…」


「ふふふ、私はルシェル、貴方は?」


天使は僕が焦ると嬉しそうに微笑み僕の両手をまるで手袋のように白い手で包み込んでくれた、僕はさらに顔が真っ赤になって初めて頭が真っ白に変わった、この気持ちは花言葉でも語れない、僕にとっての初めての感情、一言で表すなら初恋、僕は初恋を今体験しているのだとようやく気付いた


「僕は刃光、三場海…刃光だよ」


彼は知らないだろう、ルシェルとの出会いが自分の運命を変え世界が終末を迎えるという事を、彼と彼女の出会いからいやもう最初から始まっていたのだ、彼の運命という名のさなぎが羽化するまでのタイムリミットがもうそこまで来ていることをもうこれはだれにも止められはしない神だろうと悪魔であろうと


ご愛読ありがとうございます、次回で物語も最終回になります、長くお待たせしてしまい申し訳ありませんでした、新年の挨拶は後程させていただきます、今言えることはおそリーマスミスターロレンス、それでは次回も乞うご期待!

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