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2045年問題   作者: 村田こうへい
第一章 転移編
12/81

幕間:「6号君『虐殺』」

この場面では結構悲惨な場面が登場します。苦手な方はご注意ください。

『ドゴーン……』

『ダダダダダダ……』


――戦場に爆撃音と狙撃音が響き渡る。


僕たち新人類軍は、真夜中の新潟県村上市を現在制圧中だ。

だが、この制圧はすぐ完了しそうだった。


なぜなら、敵軍は全く僕たちの攻撃への対抗策を講じていなかったから。


「ひぎっ」

「やめて!ヤメテ……」


民家に攻め入り旧人類を殺戮していく。

しかし、旧人類とは脆いものだ。狙撃1発で体が粉砕されていく……。


「僕たちの力をみせてやれ! 焼夷弾発射!」

「「指導者様 承知」」

僕の指示に従うように、サイボーグ達は焼夷弾を発射し、一面を火の海へと変えていく。

旧人類の町が破壊され、旧人類が殺戮されていくたびに僕の心は平穏を取り戻していくような気がした。



1時間後、市内全域を制圧した。僕たち新人類軍は10万人程度を機関銃で虐殺した。

5千人程度は捕虜として確保した。サイボーグへ改造するための材料とするために。


「さあ、前進! 目標は新潟市!」


僕達新人類軍は、捕虜搬送班と新潟市制圧班に分かれ、南下を始めた。




 3時間後、僕達は朝の新潟市を攻撃していた。

道中の都市は、機関銃で1人1人殺すのが面倒くさくなったので爆撃砲で破壊していった。

9割方の人間はそれで殺し、残りは機関銃での殺戮を指示した。


実に旧人類は脆い。爆撃砲1発で1千人程度が灰になってしまう。


道中拳銃を持った警察官が攻め入ってくるが、まったくの無害だ。新人類は銃弾程度では倒れないように改造してある。まあ、そもそも新人類の前に無防備に体をさらせば、機関銃で粉砕されるだけなんだけどさ。


焼夷弾と爆撃砲で大多数の旧人類を殺し、その後機関銃で残りの旧人類を抹殺するという他の都市と同様な攻め方を続けていると、2時間もたてば新潟市は廃墟となってしまった。

もう歯向かってくる旧人類はいない……。そう、僕達は新潟市を制圧した。命乞いをしてくる旧人類がいたがそんなものは関係ない。サイボーグ達に見つけ次第全員殺すように指示しておいた。





 新潟市を制圧した翌日、工業地帯をサイボーグ生産工場へと改造するために、僕は旧人類の捕虜とサイボーグ達に作業の指示をしていた。これが完成すれば、新人類の数は飛躍的に増えるだろう。


「びぇぇぇ!お母さん!」

泣き叫ぶ子供の声が聞こえる。実に耳障りだ。

「おい。『AO2311』、この声の発生源を抹殺してこい」

「指導者様。承知いたしました」


数秒後、機関銃の発砲音が響き渡り、泣き叫ぶ子供の声は消えた。





新潟市制圧から12日ほどたったある日、僕はある情報をサイボーグから仕入れる。

「指導者様、南方長岡方に敵軍発見。戦車数百台と旧人類数万人及び敵方ロボットが数万台進軍していると思われます。こちらには存在しないヘリや航空機も追尾している模様です」


「了解。『AO2001』よくやった」


――さあ、本格的な戦争の開始だ。


短くてすみません。物語の進み方としてここで切りました。

次は6号君④です。

7月27日18時に更新いたします!

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