序章:「後悔」
この小説は、私が2018年6月30日に見た夢を発展させて小説化した物です。
夢で見た風景が、映画のワンシーンのように綺麗だったのを覚えています。
第五話まで夢で見ました。
拙い文章かもしれませんが、良ければ読んでいただけると嬉しいです。
AIというものをご存知だろうか。
ロボットやコンピュータに組み込まれる、人工知能のことである。
このAIは今までのコンピュータと違い、人間のように自分で学んだ情報を蓄え、応用し、より高度な知識へと発展させることが可能だ。
この技術で人類の生活が豊かになっていく一方、このAIの自己学習機能により人生を振り回された一人の男がいた。
彼ほどこのAIに人生を振り回された人間は、今までいなかっただろう。
「俺は、有海と共に命尽きるまで一緒に暮らしたかっただけだったのに……」
そう悲観しながら呟く初老の男性、小林昭人は、自分が導いた結果招いてしまったこの世界の惨状に、心を痛めていた。
そして自らの過ちを後世に残すため、彼はこの過ちを引き起こす根源となった自分の体験について、「一編の小説」にまとめることにした。
この小説は、彼が18歳の時に体験した出来事まで遡る……。