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07 準備完了

「お~~~!!我ながらカッコイイかも」

全身が映る鏡、俗にいう姿見に映った自分の姿を見て

つい、にやけてしまうリョウ。

「よう似合っておるぞ」

「ああ、なかなかいい感じだな」

ライゼンとグラダインにほめられ、リョウはさらにナルシス度が

上がってしまう。


下半身は膝下までのロングブーツと要所を皮で補強したズボン。

上半身は鎖かたびらの上に胸と肩を守るレザーアーマー。

腕には手甲と革手袋、そして頭には金属板を縫いつけた

鉢金はちがねのような黒いバンダナを巻いている。

色はバンダナ以外は全体的に茶系統でまとめられ

濃淡でつけられたアクセントが趣味のよさを表している。


「私がコーディネイトしましたから」

推定Gカップの胸を張るナミカ。

それを聞いてリョウは、ライゼンが

「コーディネイトはこーでねえと」とか言うんじゃないかと

身構えるが、でてきた台詞は、

「リョウ、ナミカの乳をイヤラシイ目で見るな」

であった。

「見てません!!!」

「見るのはいいですが、揉むのはお断りします」

さらに胸を強調しながらナミカが答える。

「揉みませんから!!!」


「おい!バカなこと言ってないで次にいくぞ!!」

珍しくグラダインからツッコミが入る。

「どうだ!この業物!!そんな脂肪の塊よりずっといいぞ!!」

グラダインがリョウに剣を差し出す。

刃渡り150cm、柄の長さ40cmほどの片刃の大剣である。

刃の幅は15cm、峰の厚さは1.5cmほど、軽量化のためか、

峰の部分に4つの穴があいている。


あわてて身体強化をかけて、差し出された剣を受け取るリョウ。

「え?!!!!」

皆から離れた場所に行き、大剣を振ってみる。

重いことは重いが、思ったよりも軽かった。

振ったときのバランスもよく、これなら片手でも十分振り回せる。

ヲタク心がうずいて、剣を構えてポーズをとって

中二病的な台詞を言いたいが、さすがに自制する。


「グラダイン様、ありがとうございます。」

「おう、気に入ったみたいだな。オリハルコン製の大剣だ。

銘は日本風に剛斬丸と名づけた。そいつならドラゴンとでも戦えるぞ」

「いえ、戦いたくないです」

と言いながらも、ちょっとウキウキしているリョウ。

「ち○んち○ん丸がよかったのに・・・。」

ナミカの声は聞こえなかったことにする。


「あと、こいつが鞘の代わりじゃ」

ライゼンが25cm×20cmほどの大きさのバッグっぽいものを取り出す。

「お約束の収納魔法のかかったマジックバッグじゃ。

バッグの口に入る大きさなら、生き物以外たいてい入るぞ。」

リョウがバッグを受け取り、剣を突っ込むと何なく収納される。

取り出すときも、念じるだけで、一瞬で取り出せた。

口が広がるようになっているので、それなりの大きさのものが入りそうだ。

「リョウ以外には使えないようにロックがかかっておるが

盗まれたりしないようにの」

「はい、ありがとうございます」

その他、ショートソ-ドやナイフ、生活用品などを

渡されて、リョウの異世界出張の用意は整った。

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