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61 リョウのアトリエ(笑)

再開です。


タイトルの略称を入れてみました。


今後の更新は、1日おきぐらいにやっていくつもりです。


今後ともよろしくお願いします。

リョウは、シュタイナー、ガラントそしてアルフレッドと

蒸留所建設について話し合っていた。


リョウは、この件が一段落すれば、ゴジール共和国に

旅行するつもりなので、自分がいなくても対応できるように

改めて細かく蒸留の原理と樽による熟成の意味を

説明したため、作業小屋に戻ったときには1時間以上

たっていた。


「お待たせしました。タクトさんは、今回が初めてですので

きちんと手順を覚えてくださいね」

リョウは、組み立てられた蒸留器をチェックしながら、

タクトに説明していく。


あとは、前回と同じように、蒸留していく。


「なるほどのう、加熱して蒸気にして、冷やして再び液体に

戻すだけじゃが、原理を知っていかに効率的にやるかが

大事だというわけじゃな」

ガラントが感心したように言う。


「効率が悪いと、結果的に値段が高くなり、利益も

低くなります。さらに、品質も落ちやすいですから」


「美味い酒が適正な価格で飲めるなら、いくらでも

協力してやるわい。ああ、早く熟成したウイスキーを

飲みたいのう」

ガラントは待ち遠しくてしょうがないという顔をした。


「実はこれ、他にも使い道があるんですよ」


「何?!」


「何日も航海するような船って、下手すると水不足になるでしょ。

そのときに海水を蒸留すれば真水が作れるんです」


「なるほど!燃料の問題はあるが、緊急用に使えるな」

ガラント、さらに感心する。


「小型化して陶器で作ったものは、『らんびき』とか

言われてたらしいです。まあ、水魔法が使える者がいれば、

必要ないんですけどね(笑)」


(そりゃ、魔法があったら、科学は発達する必要ないよな~~~)

と、改めて、リョウは思った。


「じゃ、わしは仕事があるので工房に戻る。わし用の

強いウイスキー、改めて頼むぞ」

そう言って、ガラントは帰って行った。





「じゃ、今日はこれぐらいにしましょう」

夕食の用意があるので、早めに蒸留を終了した。


そして、リョウは、いきなり指差して言う。


「た~~~~~~~~~るっ!」


「「 ??? 」」

わけのわからない顔をするレイナとタクト。


「た、確かに樽ですが????!!!!」

レイナが言う。


「ごめん。気にしないでウイスキーを樽詰めしましょう」


作業小屋をこれからはアトリエと呼ぼうかな?!などと

アホなことを考えるリョウであった。


ウイスキーを詰めた樽に日付と蒸留回数を書き込み、

蒸留器を分解掃除して、調理場に向かう。





調理場では、料理長たちが待っていた。


全員に1人前ずつ料理を用意する代わりに、

夕食の下拵したごしらえを頼んでいたのだ。


「どうも、ありがとうございます。交代します」


まずは、一番大事な鶏ガラスープから見る。


朝から交代でアクを取りながら、ずっと煮込んで

いてもらったのだ。


「うん、いい出汁だしがでてますね」


小皿に出汁を注いで、料理人たちに味見させる。


「お手間をとらせましたが、これがおいしい料理の

もとになりますので、覚えておいて損はないですよ」


そして、鶏ガラスープを布です。


1/4ほどは、他の容器に入れ冷ましておく。


残りは、鍋に入れ、細かく切った野菜と煮込む。


野菜が煮える間に、鶏肉と軟骨を包丁で細かく叩き

ミンチにして、スプーンですくって丸い形にして入れる。


煮えたら、塩コショウなどで味を調えて1品目、

鶏だんごスープの出来上がりである。


次に、さっき冷ました鶏ガラスープに裏ごしした卵を

入れ、塩で味付けする。ほんとに醤油が欲しい。


容器に鶏肉、キノコ、野菜を入れ、作った卵液を注ぎ

湯せんで暖め固める。


ギンナンがないのが残念だが、2品目は茶碗蒸しである。


プリンとの違いに驚いてもらおうと思って作ってみた。


最後の3品目は、王道のアレである。

『ランビキ』といえば、昔読んだ漫画で、江戸時代の商船が

嵐で難破するんですが、その中で船長が

「海水から真水を作るランビキという方法を知っておる」

と言って、簡易的な蒸留装置を作って真水を作るシーンが

ありました。

たしか、少年マ○ジ○だったかな?!

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