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06 特訓終了

そして、ここは絶賛かわいがられ中のリョウである。


リョウの魔法属性が聖だったために、肉体強化で少々の無理は効くし、

怪我をしても治癒の練習になるということで

特訓の密度が予定の倍ほどになったのである。


今は剣の訓練中である。

「いなしが甘いぞ!!」

「うぐ!」

グラダインの剣の一撃を左腕に受けてしまうリョウ。

もちろん訓練用の剣なので刃はついていないし、

グラダインも手加減はしているのだが、骨にヒビが入ったようだ。

「魔法で左腕の痛みを麻痺させておいて、防御に重点をおきながら

治癒魔法を発動させるんだ!」

ある意味とんでもない指示をグラダインが叫ぶ。


「ほれほれ、蟻のように這い、蝶のように舞い、蜂のように刺すのじゃ!」

ライゼンが、声援なのかアドバイスなのかチャチャなのか、

わからないことを叫ぶ。


しかし、リョウのほうも、この一ヶ月の特訓はだてではない。

右手に握った剣でグラダインをけん制しながら魔法を発動する。

左腕が淡い光に包まれ、10秒ほど後に光が消えたときには

ほぼ治っていた。

その後、10分ほど剣を交えた後、グラダインの「やめ」の声で

特訓は終了した。


「ありがとうございました」

終了の挨拶をするリョウ。

社会人にとって挨拶は大事な基本である。

「おう、お疲れ!」

グラダインが挨拶を返す。

「なかなかの上達ぶりじゃのう」

観戦していたライゼンが感心したように言う。

「ああ、魔法・剣・格闘と、これぐらいやれれば十分、というか

ちょっと鍛えすぎたかもな」

わっはっはと豪快にグラダインが笑う。

「というわけで、訓練は終了じゃ。よくがんばったの。」

ライゼンがリョウに告げる。


「ご指導、ありがとうございました。」

2人というか、2柱に礼を言うリョウ。

正直、とんでもない特訓で、最初の頃は耐えられるわけないと

思ったが、結果的に出来るようになったということは

適正だったのかもしれない。

魔物にやられたくはないので、必死だったのもあるが

強化してくれたこの身体のポテンシャルは相当に高いようだ。


「まあ、正直、ここまで強くなる必要はなかったのじゃが、

リョウが才能があったので、ついやりすぎてしもうたw」

「そうなんですか?!」

問いかけるリョウ。

「聖属性魔法では人類トップクラスじゃの。

いっそのこと、性転換して聖女になってみるか?

日本では最近、”にょた”とか言って人気じゃと聞いたが」

「人気はごく一部だけですし、性転換もお断りします。

というか、聖女っているんですか?!」

あいかわらず変な知識を披露するライゼンに半ばあきれながら

問いかけるリョウ。


「おう、おるぞ、しかも17歳のピチピチギャルじゃ」

ピチピチッって・・・お前は亀○人か!とツッコむのを我慢するリョウ。

「まあ、そのうち会うことになるじゃろ。楽しみにしておれ。

グラダイン、装備のほうは用意できてるかの?」

戦神に尋ねるライゼン。

「おう、いいのをみつくろっておいたぜ!楽しみにしてな」

「うむ、じゃ、今日はもう休んで体調を整えておくのじゃぞ」

「はい、ご期待に沿うようがんばります」

明日から、いよいよ異世界である。

初ブクマ、初評価いただきました。


このまま、誰にも読まれずに朽ち果てていくのかと、心配してました。

ううう・・・・


どうも、ありがとうございます。

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