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510 婚約祝い

リョウがアイオロスとの話を終え、辺境伯邸に戻って来たときには

すでに夕食開始の時刻を過ぎていた。


「遅くなってすみません・・・」

リョウがそう言いながら食堂に入ったところ、

「あれっ?!」


中には、マーガレット、イレーネ、マリエール、そしてフェルナンデスの

4人しかいなかった。


「シュタイナー様とジュリアたちは・・・?!!」

「酒盛りだそうですわ」

リョウの質問に答えたマリエール。

とても不機嫌である。


「あらら・・・」


今日はアイオロスと話をするので、ジュリアたちには、自由にしていいと

言って、少し多目の小遣いを渡してあった。


街で名物を食べたり、買い物をしたりするだろうと思っていたが、

何でそんなことになったのか不思議に思うリョウ。


「ごめんなさいね、シュタイナーが彼女たちの腕を見たいと・・・」

イレーネが説明を始めた。


リョウと同行するのだから、彼女たちもそれなりの腕だろうということで、

ガリア領軍の兵士たちと腕試しをしないかとシュタイナーが提案したと

いうことだ。


もともと、戦闘好きなイザベッラと強くなりたくてリョウの仲間になった

ヴァレンティーナの2人は大喜びで承諾した。


2人が承諾したなら、面倒見のいいジュリアも当然ついて行く。


そして3人がそれぞれ腕前を披露したところ、領軍の兵士や指揮官たちに

気に入られ、そのまま宴会に突入したということである。


(まあ、当人たちがそれでいいのならイイカ・・・)

腹ペコだったリョウは、とりあえず夕食をとるのであった。




そして深夜、リョウが寝ようとしていたところに、


「こんばんは~~っ!リョウさん、ご婚約おめでとうございますッス」

ナミカがやってきた。


普通なら、『ありがとうございます』と言うところだが、微妙に

そういう気持ちになれないリョウ。

「うん、どうも・・・」

と言っただけだ。


嬉しいのは嬉しいのだが、婚約するのなら、自分から申し込みたかった

という思いが捨てきれないのだ。


そのへんはナミカも察している。

だいたい、今夜来たのも、そのフォローのためだ。


「ほいっ、お祝いの品ッスよ~~!」

そう言ってナミカは空間収納から段ボール箱を取り出した。


「何ですか・・・?」

そう言いながら箱を開けるリョウ。

「こっ、これはっ?!!」


箱の中身は、地球産のウイスキーであった。


「ここでウイスキーを作ってるということで、ちょうどいいんじゃないかと

思ったッスが、どうッスか?!」

リョウの反応を見ながら言うナミカ。

「銘柄は、リョウさんの部屋にあったやつや、リョウさんのお母さん、

妹さんに聞いて選んでみたッス」


リョウは何も言わないが、彼の口角が上がるのをナミカは見ていた。


どうやら機嫌が直ったようである。


やはりナミカはデキる上司であった。

先日、友人たちと行った居酒屋では、角〇とジ〇ビームのハイボールが

タイムサービスで半額、その後に行ったカラオケでは、飲み放題の

ラインナップにメー〇ーズ〇ークが。


こんなの注文してしまうだろ!!


サ〇トリーの販売戦略に、まんまとハマってしまいましたw

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