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500 泡泡泡

本編500話到達です。

だから何だ?!と言われたら困りますけどw

今後ともよろしくですv

マリエール、フェルナンデスと一緒に食堂に入るリョウたち。


「リョウ、お帰りなさい」

「お帰りさない」

辺境伯の母イレーネと辺境伯夫人マーガレットが出迎える。


「ただいま戻りました。イレーネ様、体調の方はいかがですか?」

「おかげでとてもいいわよ。マルティナほどじゃないけどね」

意味ありげに片目をつむるイレーネ。


「あははは・・・、あれはちょっとやりすぎました・・・」

リョウは、笑ってごまかす。


マルティナとはイレーネの学園時代からの仲良しグループの1人で

ウィスラー伯爵の義母である。


救済の旅で、ウィスラー伯爵邸を訪れた時、流れでエステをしたのだが、

やりすぎてまるで若返ったかのようになってしまったのだ。


「基本的には全て断っているんですが、お二人にならエステをいたしますので

調子の悪い部分や気になる所があったらおっしゃって下さい」

「まあ!ほんと!!」

食い気味に言うマーガレット。


「嬉しいわ!後で必ずしてちょうだいね」

「はい」

きっちり念を押すのも忘れない。


「やあ、待たせたな」

ここの主、シュタイナー・E・ガリア辺境伯が食堂に入って来た。


「シュタイナー様、ただいま戻りました」

「うむ、よく帰ってきてくれた。待っておったぞ」


リョウの挨拶の後、ジュリアたちの紹介と挨拶を済ませ夕食となった。


「よろしければ、ワインはこれをどうぞ」

リョウが収納バッグから瓶を5本出した。


「ほう、それは?」

「スパークリングワインといって、泡が出るワインです。おっと、

マリエール様とフェルナンデスは、こっちのスパークリングジュースを」

瓶を1本追加する。


メイドや執事が、それらの瓶を受け取り、各人のグラスに注いでいく。

そして、全員にいきわたった所で、


「では、リョウの無事の帰還と4人の淑女を迎えたこのよき日に」

シュタイナーがグラスを掲げると、全員がそれに倣った。


「乾杯!」

「「「「「 乾杯! 」」」」」


シュタイナーに続いて、それぞれの者もグラスに口をつける。


「ほう・・・!これは、いいな!」

「ええ、この暑い季節にぴったりね」

「ほんと、おいしいわ」

「しゅわしゅわ~・・・」

「おいしいですわ」


皆、気に入ってくれたようだ。


「リョウ、これはどうやって作るのかね」

「お出ししたのは、普通のワインに私が風属性魔法で泡を閉じ込めた

ものです」

「風属性魔法?!」

怪訝けげんな顔をするシュタイナー。


「君は、聖属性の使い手じゃなかったか?」

「あ、なぜか、4属性魔法も全部使えるようになりました」


「「「「「 ええええ~~~~~っ??!! 」」」」」


シュタイナーだけでなく、ジュリアたち以外の全員が驚く。


「『なぜか』で使えるようなものじゃないだろう?!!」

「ま、まあ、実際は、一ヶ月ほど死ぬかと思う厳しい訓練をしましたが」

「いや、それでも無理だろ?!」

「さ、才能があったみたいで・・・」

「どういう才能だ?!!!」


もう、掛け合い漫才みたいになってしまっている。


ちなみに、ジュリアは、

『あなた、一ヶ月も訓練をする暇なんかなかったよね?!』

とツッコミを入れたいが、話がややこしくなりそうなので自重している。


リョウとしては、『時の牢獄』で一ヶ月に相当する期間の修行を

させられたのだが、そのことを言うわけにはいかない。


「ふう・・・、まったく、君は・・・まあいい・・・」

シュタイナー、追及をあきらめたようだ。

「このスパークリングワインだったか・・・、ワインを用意させるので

作っておいてくれ」


「わかりました。ただ、100本以内でお願いします」

「少ないな・・・!ちゃんと報酬は払うので200本にしてくれ!」

「あとでウイスキーの新しい飲み方を説明しますが、そちらにも

この泡が出る水が必要なんです。そっちも100本作りますので

合わせれば200本になりますよ」

リョウは、食事の後のサロンで、ハイボールを出すつもりであった。


「ウイスキーの?!そういうことならいいだろう」

納得するシュタイナー。


だが、

「リョウ!ボクたちの分もだよ!」

「お願いしますわ」

小悪魔たちが残っていた。


結局、スパークリングジュースも50本、作らせられることになる

リョウであった。

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