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250 ご褒美

恵方巻なんていうゴリ押し習慣なんて

邪魔なだけだと思う今日この頃・・・


更新再開でございます。

リリエンタール公爵家から教会に帰ってきた夜、ブレンダは魔国の

王女だということを公爵にもらしてしまったことを、リョウと

マーティアに少しだけ叱られた。


はっきり言って闇巫女アレッタは、ブレンダの希望で作った

彼女の厨二病の産物なので、ばれても特に問題はない。


「それでご褒美ほうびは何がいいですか?」

リョウがブレンダに聞く。


「へ?!ご褒美をもらえるのか?!」

ブレンダは叱られた後だけに、ご褒美をもらえるとは

思わなかったようだ。


「治療がスムーズにいったのは、ブレンダ様のおかげでもあります。

本当にありがとうございました」

頭を下げながらマーティアが言う。


「教会からは、公爵からいただいた謝礼の一部、金貨10枚を

お渡しいたします」

コリーヌがそう言いながら革袋をブレンダの前に置く。

現代日本の価値で100万円ほどである。


「私からのご褒美は個人的なものだから、あんまり高いものは

ダメだよ」

そう言いながらリョウは、初任給で妹の恵にプレゼントを

買ったことを思い出していた。


「アクセサリーは、ダメかの?!」

ブレンダが聞く。


「なぜアクセサリー?」


「ジュリアだけ2つも貰ってズルいのじゃ!」

ブレンダ、ジュリアのブローチとペンダントがうらやましかった

ようだ。


リョウがジュリアにそれらをプレゼントしたときは、セクハラ伯爵に

からまれた後で、リョウもテンションが上がっていた。


そのため、最初はどちらか1つの予定だったのだが、両方とも

買ってしまったのだ。


あと、マーティアからの依頼の前渡金とブラッドウルフの素材の

報酬をもらった後だったので、懐が温かかったせいもある。


今回は、ボムリザードの素材の報酬があるのでリョウの所持金は

前回よりもずっと多くなるはずである。


「はい。では、明日一緒にドミニク商会に行きましょう」

と言うリョウ。


「ドミニク商会?」

当然、ブレンダはドミニク商会のことを知っているはずはなかった。


そこでジュリアとコリーヌが、ブレンダにドミニク商会のことを

説明する。


2人に女性の憧れの人気店だということを聞かされて、

期待に満ちた顔になるブレンダ。


「いいな~、私も行きたいです」

と言うコリーヌだが、


「デートの邪魔をしてはダメですよ」

とマーティアにたしなめられる。


(ああ、そうかこれってデートみたいなものになるのか・・・)

と思いながらジュリアとグレイシアの様子を見るリョウ。


ジュリアは『まあ仕方ないか』みたいな表情だが、グレイシアは

少し寂しそうだ。


「グレイシアも別の日にデートしようか?!」

と聞くリョウ。


「え?!い、いや俺はデートなんて・・・」

あまり乗り気でなさそうなグレイシア。

どうも、自分にはそういうのは似合わないと思っているようだ。


それを察したリョウは、強引にデートに連れ出すことを決心した。

そして、

(グレイシアにはどんなアクセサリーが似合いそうかな?!)

と考える。


そして、ついグレイシアの腹筋に目がいってしまうリョウ。

そう、リョウは腹筋フェチであった。(22話、102話参照)


(腹筋に映えるアクセといえば・・・へそピアス!!

となれば、グレイシアの肌の色に合って、腹筋をひきたたせる

宝石の色は・・・)


フェチ妄想が止まらなくなってしまったリョウであった。

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