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229 断る

前回の更新から、だいぶ空いてしまいました。

申し訳ありません。


実は、ペ○ソ○5Rにハマってしまいまして、

一週間ぐらいならイイカと思っていたのですが

気がついたら、こんなことに_l ̄l○


来月は新○ク○大戦が・・・。


「おらおらぁ、モタモタするんじゃねぇ!さっさと運んでしまえ!」


クニュース村での奉仕活動を終え、出発の準備をしている聖女一行。

聖女のそばで指示をするグレイシアは、なぜか元気一杯お肌ツヤツヤであった。




そして、村役場の一室にいるリョウは疲れた顔でテーブルについていた。

別にグレイシアのせいではない。

原因はテーブルの反対側に座っていた。


「なにとぞ!なにとぞ、アントウェルへお越しくださいませぇ~!!」

身なりの良い初老の男が、頭をテーブルにこすりつけんばかりにして

リョウに懇願こんがんしていた。

後ろに控える男女2人の従者も頭を下げたままである。


彼らはアントウェル侯爵家の家臣だということだ。


目的はリョウをアントウェルに招くため、そして原因は、この救済の旅の

初日に訪問したトリオール市の領主ジャスティンの義母のマルティナであった。




マルティナは、学園時代からの仲良しグループの1人であるアントウェル

侯爵夫人のマリエージュにリョウについての情報を仲間内で共有するために

訪問した。


というのは建前で目的の9割は、リョウのエステでまるで若返ったように

なった自分を見せびらかすためである。


実際にマリエージュに会った時、彼女だけでなく彼女の使用人たちも

自分を娘のレイチェルと間違えた。


マルティナ当人だとわかったときのマリエージュたちの顔と言ったら・・・。

マルティナ、女としてのプライド大満足である。


が、マリエージュはその逆である。

仲の良い友達であっても・・・いや、仲の良い友達だからこそ女として

負けたくなかった。


もちろん、リョウの情報を持ってきてくれたことはありがたかったが、

それはそれ、というやつである。


そして、マリエージュになんとしてもリョウを連れて来ることを命令され、

派遣された家臣たち。

それが、ここクニュース村でやっと聖女一行に追いついたのである。


もちろん、リョウにアントウェル領に行く余裕はないので断ったが、

現在、『そこを何とか・・・』と懇願されているのである。


仕方なく懇願する男にリョウは言う。

「とりあえず、聖女様に伺ってみましょう」


そして、3人とジュリア(そばにいました)と一緒に部屋を出た。





「よう、グレイシア、久しぶりだな」

グレイシアと似たような背格好、同じ年頃の女が声をかけてきた。


「んっ?!おうイザベッラじゃないか、どうしたんだこんなところで。

マー様、同じ村出身のイザベッラです」

グレイシアが声をかけてきた女をマーティアに紹介する。


「聖女様、お目にかかれて光栄です。イザベッラと申します」

「初めまして、マーティアです」

2人はお互いに挨拶をする。


イザベッラの話によると、彼女はアントウェル一行の護衛として雇われて

この村に来たそうだ。


「グレイシア、腕は鈍っていないか?!手合わせしようか!!」

イザベッラが言うが、


「おう、村を出て以来だな・・・だが、断る!」


「えっ?!」

まさか断られるとは思わなかったイザベッラ、一瞬キョトンとした目をした。


「だって、訓練用の剣でも当たったら痛いもんっ!」

グレイシア、両腕を身体の前に出して軽く握った両拳を口元にあてて

脇を絞めるブリっ子ポーズをきめた。

女子会の効果である。


「何を言ってるんだ?!お前はそこらへんの乙女か?!」

イザベッラがツッコむが、


「ネイルも剥げちゃうし」

「乙女か?!つか、お前ネイルなんてしたことないだろ!!」

さらにボケるグレイシアとツッコむイザベッラ。


「日差しが強いから、日焼けしちゃうし」

「乙女か?!つか、すでに日焼けしまくってるだろ!!」


「お肌に傷がつくし」

「乙女か!つか、もう傷だらけだろ!!・・・え?!」

イザベッラ、ツッコみながら何かに気づいた。


そこにやってきていたリョウたち。


「タ○&ト○の漫才か?!!」


誰もわからないと思っても、ツッコまずにいられないリョウであった。

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