225 カスタードクリーム
今川焼きと言えば、中身の基本は黒あんと白あんであるが、
リョウが一番好きなものはカスタードクリームである。
ニ○レ○の冷凍食品の今川焼きのカスタードクリームを冷凍庫に
常備していたぐらいである。
ということで、黒あんとカスタードの2種類を作ることにした。
白あんは手間がかかるし、バウールから譲ってもらった今川焼き改め
ヴェストン焼き用の器具が2つで、円形のものと楕円形のものだったので
区別をつけやすいというのもあった。
サ○エさんのマ○オさんはまんじゅうの中身を見分ける能力があるらしいが、
リョウにそんなものはない。
今回は試作でもあるし、2種類あれば充分だろう。
まずは、卵の黄身・牛乳・砂糖・小麦粉をいい具合に調理して
カスタードクリームを作る。
詳しい作り方を知りたい方は、ク○クパ○ドなどで調べてください。
本当ならバニラを加えたいのだが、まだ見つかってない・・・というか
この世界に存在するのかわからない。
ブレンダに聞いてみたが、
「細長い鞘の豆を発酵させた香料?!聞いたことがないのう」
ということだった。
ちなみに作者の友人の娘は、カスタードクリームにバニラエッセンスを
使っているものはダメで、本物のバニラを使っているものでないと食べない。
バニラ豆の黒い粒があるかどうかで見分けているらしいので、
そのうちバニラエッセンスを使っているカスタードクリームに
黒胡椒を混ぜたやつを食べさせてみたらどうなるかやってみる予定である。
黒あんは以前、ドラ焼き用に作ったやつがあった。
そしてヴェストン焼きを作り始めたが、意外と面倒である。
店だと皮の原料と中身を入れたら開かないように握りの部分でロックして、
ガス台の上に設置されたローラーのようなものに乗せてムラなく焼けるように
くるくると回転させながら焼くのであるが、当然そんなものはない。
(注:古いタイプの機械です。『回転焼き』の語源はこれではないかと。
今は、5個とか10個とかを半分ずつ焼いて合体させるのが普通です)
仕方なく、ジュリアと2人で竈の前に立ち、焼き器を両手で回しながら
焼いていく。
このヴェストン焼きが定番になるようであれば、専用の鉄板や銅板を
作ってもらうのもいいかもしれない。
いや、それを作るなら先にタコ焼き用のほうかな・・・?!
などとリョウが考えていると・・・
「わちゃっ!あががががが・・・・」
とブレンダの叫び声がした。
焼きたてのヴェストン焼きをつまみ食いした結果である。
「あ!やっちゃいましたね」
笑いながら言うリョウ。
焼きたてのカスタードクリームは熱いのは当然だが粘着性が高く、
不用意にかぶりつくと歯茎にくっついて火傷してしまう。
リョウも以前、それをやってしまって、注意するようにしていた。
「ほらっ!あ~んして」
「あがが~」
口を開けたブレンダにヒールをするリョウ。
「ふ~、ありがとうなのじゃ。・・・あっ!」
リョウに礼を言った後、あわてて頭を両手でガードするブレンダ。
「何やってるんです?」
とリョウ。
「い、いや、つまみ食いの罰にデコピンやチョップがくるかと・・・」
「ああ、罰のことなら、明日のおやつ抜きということで」
「え~~!!それはないのじゃ~」
ブレンダは後ろからリョウに抱きついて揺さぶる。
「おやつ抜きはダメなのじゃ~、デコピンかチョップにしてくれ~」
リョウの腰から背中にかけて、ブレンダの巨乳があたっている。
リョウとしては、ブレンダはもう痛い目に会っているので特に罰を
与えるつもりはなかった。
ただ、ちょっといじわるを言っただけである。
しかし許すのは、あと10秒ぐらいこのプニンプニンの感触を楽しんでからと
思うダメ人間のリョウであった。




