番外01 アナザーストーリー
another story
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力ずくでもブレンダを魔国に戻すというバルディガル。
そして、それを阻止しようとするリョウ。
2人の強者が対峙する。
「リョウ、無理じゃ!真竜に敵うわけがない!!」
少し離れたところからブレンダが叫ぶ。
「バルじい!!帰る!帰って王女としての務めを果たすのでやめてくれ!」
ブレンダの叫び声を聞いて、バルディガルの動きが止まる。
それを見てリョウは、バルディガルに背を向け、ブレンダの方に歩いてくる。
リョウはブレンダのもとまで来ると軽く指を曲げた右手を上げ、
ちょんっ
と、ただおでこに触るだけのデコピンをする。
「わっ!!」
当然、痛くもなんともないのだが、前にやられたデコピンの痛さを
思い出し、額を両手でおさえ、オーバーアクションするブレンダ。
クスッ
その様子に軽く噴出してしまうリョウ。
そして軽く腰を曲げ、ブレンダと目線を合わせ言う。
「あなたは今は庶民でしょ。『自分の都合での使い分けは認めない』と
言ったはずですよ」
「リョ、リョウ・・・」
もちろんリョウは、今回は『自分の都合』などではないのはわかっている。
リョウ自身の気持ちの都合である。
「それに、なんとかなるかもしれませんよ」
片目を軽くつむってウインクをしながら、収納バッグから剛斬丸を引き抜く。
「おう!!」
バルディガルもそれを見て驚いたようだ。
「なかなかの業物のようだが、それでわしに勝てるつもりか?!」
「『勝てる』とは言われなかったけど、『ドラゴンとでも戦える』とは
言われましたので・・・」
そのとき、リョウは『戦いたくない』と言ったのだが、こうなっては
否応なしだ。
「ほう、そのようなことを誰が言ったのじゃ?」
「詳しくは言えませんが、少なくともあなたよりずっと強くて
偉いお方です」
「何?!!!」
「というわけで、行きますよ!!」
「かかってこい!小僧!!」
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という感じの燃える展開になるはずだったのに、なんで本編、
ああなったんだろ?
やっぱり俺、才能ないわ_l ̄l○
ということで、自信を取り戻すために更新を少しお休みします。




