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218 突撃?!

ヴェストン村を出て、マーティア一行を追いかけていたリョウ。

ホットサンドの実演で時間をとられたため、休憩所では追いつけなかった。


「う~ん、間に合わなかったか・・・まあ、ここを出発したのは30分ほど前と

いうことだから、もうすぐ追いつけるな」

そう独り言を言って、また走り始める。


そして、そろそろ追いつくかと遠距離に絞ったサーチをしたリョウ。


「何じゃこりゃ~~~???!!!」


マーティア一行の反応があったのはいいが、その近くにとんでもなく大きくて

強い反応があった。


いったいこれは何なのか?

異常事態なのは間違いない。

全力で走る。


そして、身体強化された目でそれを確認できるまで近づいた。


「ド、ドラゴン~~~!!!」


目に映ったのは、以前に見た骸骨竜スケリトルドラゴンの倍近いのでは

ないかと思われる巨大なドラゴンであった。


驚きと恐れで足が止まりそうになるが、近くにマーティアたちもいる。


(しっかりしろ!リョウ!!聖女のマーティアと魔国王女のブレンダだけでも

逃がさなければ!!

戦神のグラダイン様も剛斬丸を渡すときに『ドラゴンとでも戦える』と

言ってただろ!!)

自分を叱咤しったし恐怖を振り払う。


ちなみに、グラダインは『ドラゴンとでも戦える』とは言ったが、

『勝てる』とは言っていない。

さらに、想定したのは普通のドラゴンで真竜ではない。


覚悟を決めたリョウ、


「うおおおぉ~~!!」


吶喊とっかんしながら身体強化の段階をさらに上げる。


そして、


「え?!」


様子が確認出来るまで近づいたところ、どう見ても戦闘状態ではない上に

マーティアやブレンダがドラゴンの前に立ち会話しているように見えた。


走る勢いをのせたまま「丸橋刀!!」というかけ声とともに剛斬丸で

ドラゴンの首を一気に斬り落とすつもりだったのだが、あわてて

抜きかけていた剛斬丸を収納バッグに戻す。


そして足を止め・・・られるわけがない。

身体強化をかけ全力で走っていたのだ。


「うわっわわわ~~~!!! どいてくれ~~!!」


そう言いながら、せめてマーティアたちにぶつからないようにと向きを

変えようとしてコケるリョウ。

転がる先には魔族3人組がいた。


「「「 ぐは~~!! 」」」


転がるリョウによってボーリングのピンのようにふっとばされる3人。

日本人がその様子を見ていたら、思わず「ストラ~イク!」と叫んだだろう。


「「「「 リョウ(様)! 」」」」


転がった後、倒れたまま動かないリョウに声をかけるマーティアたち。


かわいそうに、ふっとばされた魔族3人組は放置である。


(まいったなぁ・・・この状況をどうやって収束させたら

いいんだろうか・・・?)

と爆死したヤ○○ャのような体勢で考えるリョウであった。

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