200 独白・グレイシア
200話でございます。
この「にーこーぷ」を書き始めたとき「1年、200話」が
目標だったのですが何とか達成出来ました。
皆様のおかげです、今後ともよろしくお願いします。
今回は、番外編みたいな形でグレイシアの一人称となっています。
やっちまったよ!!
ついに、リョウと・・・。
うひゃ~~!!恥ずかしい!!
だって仕方ないだろう。
初対面こそ腹筋を触らせてくれなんて言われて逃げちまったが、俺の身体を
素敵だと言ってくれたんだ。
そして、古傷を治してくれたし、さらには今まで食ったことがない美味いもんを
いろいろと食わせてくれたんだ。
しかも俺には多く出してくれるし、特別にくれたこともあったな・・・
ローストビーフサンドイッチだったか、美味かった!
コリーヌは『餌付けしてるだけ』なんてからかうが、いいよ!美味いもんが
食えるならいくらでも餌付けされてやるよ。
ただ、問題があった・・・リョウがどれぐらい強いのかということだ。
コリーヌは、『賢者なんだから武力なんていらない』と言うけど、狩猟民族
出身である俺には、やはりそこは譲れない。
せめて俺と同じぐらいの強さがあってほしい。
マー様の話ではとんでもなく強いとのことだが、マー様は実際に見たわけ
じゃないし・・・。
(注:マーティアは鏡スマホで見てます)
そのことで、あと一歩踏み出せなかったんだが、リョウはブカーブ村で
見せてくれた。
ボムリザードに見立てた石を斬ったのもすごかったが、その前に見せた
体さばきがとんでもなかった。
何だあの動きは?!!!
そして、あの大剣。
何だ?!あれは!!
伝説の勇者の武器じゃないのか?
そして、それを軽々と振り回すリョウ。
うん、俺と同じどころか、勝てる気がまるでしなかった。
くっそ~~~!すごいじゃないか!!
押さえてたものがあふれ出しそうだった。
あわてて逃げたけど、その後マー様に呼ばれて、『ユー、やっちゃいなよ!』
みたいなことを言われた。
(注:実際に言った言葉とは違います)
そして、きっちりお膳立てしてくれてリョウをよこしてくれた。
『リョウは草食系だから、あなたからグイグイいかないとダメですよ』と
マー様に言われてたので、恥ずかしかったが覚悟を決めてこっちから
誘った。
あの野郎、やりはじめたらとんでもなかった。
結局、あんなことやこんなことをやられてしまった・・・。
でも・・・ふっふっふ・・・うひゃ~~恥ずかしい。
ジュリアが怒っていたが、彼女もリョウを独り占めにする気はないと
後で言ってきた。
彼女の話では、主人の子爵令嬢と結婚してもらいたいそうだ。
そして自分は側室になると。
うん、俺も側室でいいな。
でも、リョウは国から迎えが来たら帰るんじゃなかったのか?!
そのとき、どうなるんだろう?
・・・まあ、いいか、そのときはリョウに任せよう。
それまで、いっぱい美味いものを食わせてくれよ、リョウ!
とか思ってたら、魔族のブレンダというやつがでてきた。
リョウの態度から見て、悪くは思ってなさそうだ・・・。
くっそ~~~、負けね~~~ぞ!!




