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179 石

10連休、長すぎ!!

のんびりするの飽きた!


というわけで、更新しちゃいます。

次回の更新は連休中かもしれないし、連休明けかもです。

「マーティア様、こんなところでどうでしょう?!」

リョウはマーティアたちのほうに歩いて行き、声をかける。


「はい、さすがはリョウ様です」

そう言いながらマーティアは、護衛の神殿騎士に視線を向ける。


「うっ」

視線を向けられた神殿騎士は気まずい感じで目をそらした。


実は、夜間のマーティアの護衛の配置で、苦情がでていた。


同性であるグレイシアやジュリアが同じ部屋なのは仕方ないとして、

マーティアが泊まる部屋のドアの前という重要な箇所をリョウが

任されていることに神殿騎士が不満を漏らしていたのだ。


しかし、今回のことで『襲撃されたときに本当に聖女様を守れるのか?』

などと言っていた者も少しはおとなしくなるだろう。


まだ、忠誠が!とか、信用が!とか言いそうではあるが、創造神から直接、

『マーティアのことを頼む』と言われたリョウ以上に信用の出来る者なぞ

いるはずがない。

しかし、そのことを言うわけにもいかないので、放置するしかないが。


「んっ?!」

リョウがふと視線を感じてそちらを見ると、難しい顔をしているグレイシアと

目が合った。


グレイシア、目が合ってビクっと反応する。


「グレイシアさん、どうかしましたか?」


「ど、どうもしないぞ。いきなり何だ?!」

当人はそう言うが、どう見ても変だ。


「いえ、こっちをずっと見てたみたいだから・・・」


「み、見てなんかいないぞ!ま、マー様、ちょっとトイレに行ってくる」

そう言って、駆け出すグレイシア。


(あらあらこれは・・・)

マーティア、駆けていくグレイシアを見ながら口に手をあて、笑顔を浮かべる。

(くふふふ・・・、これはお膳立てをしてあげないといけませんね)

悪巧みを考えるときの顔である。


「コリーヌ、頼みたいことがありますので来てください。リョウ様たちは

皆の手伝いをお願いします」

マーティアはコリーヌを連れて、村役場に戻って行った。


残されたリョウとジュリアは夕食の準備を手伝うために、広場に設置された

簡易竈のほうに移動するのだった。




「た、隊長!」

走ってきた神殿騎士が護衛隊長に呼びかける。

さっきまで、マーティアたちと一緒にいた騎士である。


「どうした?」

緊急というほどではないが、あわてている様子を見て何かあったことを

察する護衛隊長。


「あ、あの異国の賢者という者ですが・・・」

「リョウ殿か。どうかしたのか」

「とんでもない使い手でした」

「何?!!!」




リョウが両断した石のところに来た2人。


「どうです隊長?」

神殿騎士が石を示しながら言う。


「う~~~ん・・・、目が大きすぎるな」


「書いてある絵のことじゃね~~~よ!!」

思わず、隊長のボケにツッコむ騎士。


「ああ、すまん。信じられない物を見たので、つい・・・」

この隊長、なかなか面白い性格のようだ。


というか、上司に堂々とツッコめるということは関係がうまく

いっているのだろう。


「どうやって爆発させずにボムリザードを狩るのかと思っていたんだが、

こういうことだったとはな・・・」

あきれたように、そう言った隊長は、石を軽く蹴る。


そして、神殿騎士と一緒にその場を去って行くのだった。

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