↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
175/520

174 水飴配給

「はい、ちゃんと並んで!」

「あなたは、エルビンさんちのアーネスくんね」

「こらっ、2回並んじゃダメよ!」


水飴作りをした女獣人たちは、村の子供たちに出来た水飴を2本の棒に

からませたものを配っていた。

商業ギルドの女職員は2度配ったり、貰えなかった子供がでないように

名簿でチェックしている。


リョウは少し離れた場所で手頃な石に座ってそれを見ている。

そう、リョウの要望とはこれであった。


昨日、水飴を配ったが、たまたまそこにいた子供だけにしか

配れなかったのが気になっていた。

そこで、水飴作成販売の契約の1つとして、成人していない子供

(この国では15歳未満)に水飴を無料で配ることを要望したのだ。


子供たちが水飴を貰って喜ぶ様子を眺めて癒されるリョウ。

そこに、1人の子供がやってきた。


「お兄ちゃん、水飴、ありがとう」

猫系獣人の女の子だった。


ちなみに、この大陸に猫はいないということなので何と言うのかと

聞いてみたら豹だということである。

しかし、リョウは心の中では猫獣人と言うことにしている。


その毛並みには見覚えがあった。

昨日、こぼれて顔についた水飴を舐められた子の1人だった。


「どういたしまして。今度から月に1~2回、貰えるように頼んで

おいたからね」

女の子の頭を撫でながら言うリョウ。


「お兄ちゃん、抱っこ」

この子、なかなかの甘えんぼのようである。

リョウは、女の子を横抱きにしてポンと膝の上に横座りにさせる。


「えいっ」

女の子の持っていた水飴がリョウの頬につく。

「あ、ついちゃった」


女の子は、そう言って水飴のついたリョウの頬を舐め始める。

というか、今、『えいっ』って言ったよね?!と思うリョウ。


「動いちゃダメ」


「うひゃっ!」

ザラザラの猫舌が痛痒(いたがゆ)い。

しかし、我慢して動かないリョウ。


スリスリ・・・

女の子は舐め終わった後、リョウの胸に顔を埋めてすりつけてきた。

どうやら、リョウはこの子に気に入られたらしい。


女の子の頭を撫でる。

思わぬところで癒されるリョウであった。


「う~~~~、リョウ、子供に甘すぎるだろ!」

ジュリアは、その様子を物見櫓(ものみやぐら)から見ていた。


マーティアに頼まれ、村全体の作業と危険性の高い動物や魔物が村に

近づいて来ないか、監視していたのだ。


自分もリョウとイチャイチャしたいのを、この旅の間は無理だと

我慢しているのに・・・。


子供だからとわかっているが、モヤモヤの晴れないジュリアであった。




獣少女は迎えに来たお母さんと一緒に帰って行った。

お母さんは、水飴作りの女獣人たちと井戸端会議をしていたようだ。


「今回は、これが手間賃ということでお願いします。次回からは、

契約に基づいた賃金が支払われますので」

リョウは、水飴の入った壺を1つずつと銀貨2枚ずつを女獣人たちに渡す。


女職員には壺を2つ渡す。

「商業ギルド用の見本です。1つはギルド長さんに渡してください。

もう1つは職員の皆さんでどうぞ」


「ありがとうございます。必ず、ここの特産品にしてみせます」

女職員、なかなかのやる気である。


そして解散した後、リョウは昼食の準備の手伝いに行く。


肉体労働をした者も多いし、やはりここはガッツリ系かな・・・

何にしようかと考えるリョウであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。