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100 依頼主

100話記念連日更新ですよ。

「その国はどこにあるのですか?」

マーティアが興奮して聞く。


「お前たちの大陸からはるか彼方、海の向こうじゃ。お前達が

自力で行くことは無理じゃが、その国の人間が1人、来ておっての」


ライゼンが鏡スマホをだして、マーティアに見せる。


「その男も聖属性魔法の使い手での、まあ見てごらん」


そして、鏡スマホにはリョウがこの国に来てから数日間の行動が

映し出されていった。


マーティアは、リョウがオーガを一刀両断にするところや100体以上の

アンデッドをターンアンデッド一発で消滅させるところ等を見て驚く。


しかし、彼女が一番驚いたのは、イレーネや野菜売りの女性の

腰痛や肩こりを治すところだった。


「腰痛や肩こりは、固定化されやすくて老化も関係しているので治りにくいのに、

こんなにあっさりと・・・」


「彼の名は、リョウ・F・カーラ、今はガリア辺境領でBクラスの

冒険者をやっておる。協力してもらってはどうじゃ?!」


「は、はい!もちろんです。ライゼン様、ありがとうございます」


「うむ、元気が戻ったようじゃの。では、またの」


「はい、失礼いたします」


マーティアは立ち上がり、ライゼン、グラダイン、ナミカに頭を下げる。

そして、また浮遊感を感じると、大聖堂に戻っていた。


「コリーヌ!」

祈りの邪魔をされないように大聖堂のドアの外に立たせていた

お付きの巫女に声をかける。


「はい、マーティア様」

ドアを開け、15歳ぐらいの少女が返事をする。


「冒険者ギルドに依頼をだしますので、使いの者を私の部屋に呼んでください」


「かしこまりました・・・ところで」

コリーヌが言いづらそうにしながら聞く。

「そのお手にお持ちの物は何ですか?」


「え?!」


言われてマーティアが自分の左手を見ると、食べかけのフルーツタルトが

乗っていた。


見たことがない、そのおいしそうな物にコリーヌの熱い視線が

注がれている。


「こ、これは・・・」

何と言ったらいいのかわからないマーティア。


そして、テンパってしまった彼女は、聖女がやってはいけないであろう

大口を開け、持っていたタルトを放り込む。


「あ!!・・・」

悲しそうな声を上げるコリーヌ。


「あなふぁは、何も見なかっふぁ・・・いいでふね」

コリーヌに命令するマーティア。


そして依頼状を書くために自室に戻る。





この日から2日後の夜、リョウに冒険者ギルド王都本部から

指名依頼が届いたのであった。

本編、ついに100話ですよv


お祝いにブクマや評価をしてくれてもいいのよ。

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