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君に会えて良かった  作者: 蒼奏
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好きになる

 お久しぶりです。蒼奏です。

 前回の話を呼んだ皆さんなら中学校の思い出もそれぞれあると思います。

 照らし合わせてみるのも一つの見方ではないでしょうか?

 それでは本編へどうぞ。

 始業式も終わり迎えた次の日。

 俺にとって最悪の時間がやってきた。

 そう席替えだ。

 ここで普通の中学生なら、

 「次は誰の隣だろう。」

 みたいなことを考えるのかもしれないがこのクラスはそうじゃない。

 「祐輔の隣にはなりませんように。」

 みんなこんなざまだ。

 もちろん俺は特に隣になりたいやつなどいないのでどうでもいいのだがみんな何としてでも俺の隣にならないように願掛けしている。

 そんなことがこの二年間つづいてきた。

 もうこの空気にも慣れたなと実感していた矢先にそれは突然おこった。

 「今日の席替えはクラスのみんなが仲良くなれるように先生が決めてきました。」

 クラスのみんなが殺気立ったのが分かった。

 先公が黒板に席の配置を貼り出した瞬間皆の歓声が聞こえてきた。

 まぁどうせ俺の隣にならなくてよかったとかそんなことだろう。

 ただ一つ意外だったのは俺の席は先公の目につく一番前ではなく先公のあまり目の届かない一番後ろの席だったということだった。

 まぁそんなことは置いといていつまでも俺の隣が来ない。

 俺にビビってるのか。

 そんなことを考えていると俺は昨日会ったあいつのことを思い出した。

 そして俺の脳裏には俺の隣になったことを知ってビビって動けなくなっているあいつの様子がよぎった。

 それから待つこと五分ビビりながら俺の隣に腰かけた奴は案の定昨日のあいつだった。

 「お互いに隣の人と自己紹介をしてください。」

 いつも通りの流れだったが俺は自己紹介なんてするつもりはない。

 どうせ隣のやつも俺と口を利くのが怖くて何も話してこないだろうと思っていたがあいつは俺に震える声で自己紹介を始めてきた。

 「初めまして。高岡唯です。好きなものはアニメです。よろしくお願いします。」

 俺は中学校生活の中で初めてしっかりと自己紹介をされた。

 なんか不思議な気分だな。

 「あなたも自己紹介をしてください。」

 「は?自己紹介?馬鹿じゃねぇの?」

 「あなたはいいかもしれないけど私は君のことをなんて言っていいか分からないから名前を教えて。」

 「板倉祐輔」

 「そっか。祐輔君よろしくね。」

 俺は中学校生活で初めてちゃんとした会話をした気がする。

 そのままホームルームも終了し何事もなくその日の一日が終了。

 しかし帰宅した俺の脳裏にはもはや今日の自己紹介のことしか頭になかった。

 なんであんなに俺のことをビビってた奴が俺と話せたんだ?

 なんで俺の名前を呼ぶ必要があるんだ?

 今思えばその時の俺は初めて人とちゃんとした会話ができたことに驚いていたと推測できる。

 そしてもうこのとき唯のことを気になりかけていたことも推測できる。

 いやたぶんもう唯のことが好きだったのかもしれない。


 今回のサブタイトル通り好きになるということでしたが皆さんどうだったでしょうか?

 今回書いてみてわかったことは本編に完全に入るのは五話ぐらいからな気がしてきました。

 切ない恋を期待している皆さん。ご迷惑をおかけしますがもう少しお待ちください。

 絶対に素晴らしい作品にして見せますのでよろしくお願いします。

 それではまた。

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