一1話推理小説、後頭部を鈍器で殴られ、死亡。事件ー
前編だよ
一1話推理小説、後頭部を鈍器で殴られ、死亡。事件ー
頭、あたま、あたまが痛々しい。Aは頭の後頭部を鈍器のような物で殴られそのまま死亡。僅かながら後頭部が濡れた状態で発見されました。被害者からはアルコールを検出。死亡推定時刻は9月3日23時
就寝を前に死んでいる。
あたまを鈍器のようなもので強く殴られたようだ。
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現在は翌朝の9月4日の10時であった。事件現場はアパートの二階であった。
T警部の姿がありました。
恐らくベッドに入る前なんじゃないのか、殴られたのは?T警部は予想しました。
ふむ。しかしなんでこんな事に…。
Aは頭を鈍器のような物で殴られベッドの横に仰向けになって、横たわっていた。
凶器は何処にいったんだ。凶器が何処をどうさがしてもないんだよな。
警部は凶器は探したが一向に見つからなかった。犯人が持ち逃げしたか、あるいわまだ、何処か気付かない所に……。
部屋はあちこちが散乱している状況にある。缶チュウハイなどが散乱している。
「犯人は見付かったのかね」
「いや、それが全く。恐らく犯人はAをなんらかの鈍器で殴り付け、Aの死亡を確認するとアパートから去っていったと考えられます。」
「しかし、気になるのはチェーンロックだな。第一発見者と大家の証言によると内側からチェーンロックがかかっていたそうだ。これが捜査を困惑させるひとつなんだよなあ」
「となると、チェーンロックをしたのはA自身であり、誤って事故死という線も考えられるはずでは…。」
「たしかに…そう言われればそうですね。自殺の線も調べなくては…。」
「缶チュウハイも彼一人の唾液しか検出されなかったしなあ…」
警部と警部補佐はこのようなやり取りを行っていた。
「しかし、凶器がないのは何故なんだ。そして何で頭をうちつけたのか、疑問が残る。被害者は音楽家か、何か?寝室のドラムも気になるなあ」
「被害者は個人的にドラムが好きなようで夜間よく練習していたそうなのですが、事件との関連はわかりません。」
「そうか…。わかった…。」
このまま事件は迷宮入りするかと思われた矢先の事でした。
警部はいいました。
「そうだな。例の名探偵呼ぼうか。名探偵Zを…」
「ああ。あの名探偵Zですか?」
「そうだ。そうと決まれば早速電話して、連絡を取れ」
「はっ!!!!」
指示を促すと早速電話を入れます。
名探偵Zは事情を聞くと話を承諾すぐに現場に駆け付けました。
アパート前には警官がすでにいました。
「おはようございまーす。」
大きな声が響いたのかアパートの住人は一斉に名探偵Zの方角を見ます。
1Fの住民は、鋭い眼差しでこちらをみてきます。
2Fに唯一すむアパート住民の女性はいいます。
「あんまり、でかい声をださないで下さい。皆さん寝不足なんです。」
「あ、すいません。」
名探偵Zはなんとか誤魔化した。
そして名探偵Zは警官に連れられて現場のアパートに到着した。
しかしアパートは年期が入っているのか、造りが悪いのか2F登りにくそうにして登場した。
「遅れてすみません。私が名探偵名乗る名探偵Zです。」
「おお。まっておったぞ名探偵Zよ。」
自己紹介が終わると
名探偵Zは辺りを見回すし、早速警部達に質問をした。
「死亡時刻、死因はなにですか?」
「死亡時刻は9/3の23時。
死因は後頭部を鈍器のようなもので殴られ死亡。後頭部には僅かな水分が検出されています。あと被害者からはアルコールが検出されています。」
「ほうほう、なるほど。でしかし、響きますね…。部屋の寝室作りが薄いのかな?
あれこれって密室だったんですか?」
「はい。チェーンロックも全ての窓も閉まっていました。」
「なるほど。周囲を調べてもいいですか?」
そういうと名探偵Zは辺りを調べました。
部屋の間取りは1Kで独り暮らしにはもってこいの間取りである。キッチン浴槽が6畳ほど、それとは別に寝室が4、5畳ほど。窓は寝室に2つ。キッチン部屋に1つ。しかしキッチン部屋の窓は柵があるので理論上は寝室の窓2つのみ。その窓も全て閉じられていた。寝室の窓からはアパートの廊下に繋がっている。
部屋の寝室にはドラムセットが置かれていた。恐らくドラムの練習でもしていたのだろうか?
就寝には観葉植物やベッドなども置かれている。観葉植物は空気を綺麗にするというがたしかにインテリアとしては申し分ないだろう。しかし、この観葉植物所々折れて見栄えは良くないなあ。
観葉植物のある壁際を観ていると、壁に何か付着した後があるのに気がつく。
(…なんだ、これ水かな。観葉植物に水でも挙げてたのか…)
被害者が殺害された部屋は寝室である。この寝室に何かないか名探偵Zは丹念に調べた。
名探偵Zは着々と捜査の手を進めていた。すると窓際にセロテープが落ちている事に気付く。
「なんだ、これは?
なんでこんな物がこんな所に…」
すると一つの仮説が思い浮かんだ。
「成る程、これをこうして、ああしたら行けない事もないか。」
一人で頷くと着実に捜査の手を進めていた。
「名探偵Zさん。お疲れ様です。暑いでしょうから。冷たい飲み物でも飲んでからでも捜査を進めましょう」
「あ、すいません。ありがとございます」
名探偵Zはそういうとリビングの机に座りお茶をご馳走することにした。
T警部はいいました。
「おいおい。お茶はあるんだが、温かいな。氷か何か入れてくれ」
「はっ」
警官は指示に従おうとするが、冷凍庫を調べてもかんじんの氷が一つもないらしい。それを察した名探偵Zが…
「このままでもいいですよ。喉を潤すには十分です。」
そういうと生ぬるいお茶を一気に飲み干した。
T警部はいいました
「なんでこんな時に限って切らしてるんだよ。本当に…」
警部は続けていいました。
「今回の事件は迷宮入りしそうですなあ」
警部と名探偵Zはアパートでしゃべり、現場を捜索するうちに夜となり、今日は一旦解散ということになった。
「今日は解散します。また明日このアパートに集合時間してください。あ、それと名探偵Zさん。これが今日の資料です。
ここの住民やこの事件、関連がありそうなものは全て資料に納めてありますから、目を通しておいて下さいよ。」
「ありがとうございます。」
家に帰った名探偵Zはパソコン越しに資料を見て考えていた。
するとある一説の仮定にたどりついた。それらを深く熟考した、末一つの答えが浮かび上がってきた。
するとすべての辻褄があのようにしたら合う事実に気がついた。
「分かったぞ。凶器が、密室事件の真相も。恐らく後頭部鈍器殺人の犯人はあの人に違いない。」
真相は次回で
次に行く前に凶器とトリック、犯人を推理してから次に進んでください。
さあ、推理をする時間だ、
名探偵Zに君は勝てるか
名探偵Zは熟考してから5分程度でこの答えを導き出した
ヒント書きすぎると簡単になるから難しくしてるよ