ゲーム
やっと、やっと、ゲームができる
設定もすぐに済ませる。ソフトは事前に買っておいた。
私の大好きなアクションゲーム。実はこれの旧作で優勝したんだ。
二位と数ポイント差で買った
もうちょっと差つけたかったなぁ
あれ……?
今、気づいた。この、緑のボタン何?こんなの説明書書いてなかった
書き忘れ?間違えてつけちゃった?あ、それはないか。
んー!気になる
押してみよ。カチッと小さい音が出る
その瞬間、画面の光が増す。
「うわ、眩しっ」
咄嗟に目を瞑ってしまった
体には謎の浮遊感
不思議に思い、目を開けると紺に似た色の空間に立っていた。
周りをキョロキョロと見回してみる
私以外に、数人の男女が倒れている
え!? これって起こした方がいいのかな!?
一歩足を踏み出した時にふと気がついた
この人たち、変わった服着てる。でも、なんか、どこかで見たことある
そのまま視線を下に向け、自分の服装も見る
「はっ…? なにこれ…!?」
私も、さっきまで来ていた部屋着ではなく、最近見たような、見覚えのある服
「うぁ…いったぁ……」
近くに倒れていた茶髪の女子が起き上がる
「あ、起きましたか?」
一応、声をかける
するとその女子は首を傾げ、眉を寄せて一言
「あなた、誰?てか、ここどこよ」
気が強い子だね!