土曜日
最近暑くなってきた
高校二年の五月の後半。凄くダルい学校も、休み。なぜなら今日は土曜日。
そして、もうすぐ予約していた今日発売の新作ゲーム機が届くのだ。
楽しみでずっとうずうずしている
早く家のインターホンが鳴らないか
宅急便の車が私の住んでいるアパートの前で泊まらないか。
昨日の夜もこのせいで眠れていない
実際、今にも眠ってしまいそうだ
瞼が重い。意識が朦朧とする。視界が濁ったりする。
あぁ。午後に届くのかな__?
なら、少しだけ寝てもいいだろうか。
だが、寝ている間に来たら、不在届けになってしまう。いくらなんでも一人暮らしなのだ。
寝ている間に来たら誰も出れない。
夜、夜の八時まで我慢するんだ。
自分に言い聞かせながら頬を思いっきり叩く
「いったぁ…」
半ば泣き目になりながらヒリヒリする頬を押さえる
少し、強くしすぎた。
だが、目は覚めた
よし!暇潰しに他のゲームやっとこう
私は他の女子高生とちがって、休みの日に部活で汗を流したり、恋をしたり、友達と出掛けたり、なんてことはしない。
友達なんて、居るは居るけど特に仲良い子なんていないし。
初恋だって、この年齢になってもまだだ。
だって、私は昔からゲームに没頭しているのだから。
二次元にならたくさん好きな子はいる。
だが、リアルでは、異性とすらあまり関わらないのだ。
学校でもほとんど一人。だって、私にはゲームさえあればいいのだから。
私は俗に言うゲーマーというやつだ。
とあるアクションゲームでは数十万人居るなかで最高記録と、優勝をとったのだ
これは今までで一番嬉しかった。親には飽きれらたけどね。
さて、今、宅急便の車がアパート前に止まった。
ゲームの到着かも。